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友人が語った!同棲男コカイン逮捕「片瀬那奈もクスリをやっていた」

「週刊文春」編集部
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デビュー23年目の片瀬
デビュー23年目の片瀬

 CMの「きれいなおねえさん」で脚光を浴び、ドラマで活躍しながら司会業もこなしていた片瀬那奈。だが、同棲相手や“妹分”が薬物で逮捕され、彼女自身も捜査当局にマークされていた――。友人が明かす女優の“別の顔”。

 その日、紫の閃光に彩られたフロアで来場者から羨望の眼差しを一身に受けていたのは、女優・片瀬那奈(39)だった。

 東京都港区の複合施設「Q」でイベントが行われたのは、2019年9月7日夕刻。その冒頭、片瀬はDJブースでマイクパフォーマンスを披露した。ダンスミュージックに身を任せた彼女は、恍惚の表情を浮かべ、恋人であるIT関連企業「クリッチ」の代表取締役(当時)、岡田英明(39)のハグに笑顔で応じた。

 片瀬と同棲生活を送っていた岡田に捜査の手が伸びたのは、それから約2年後のこと。今年7月上旬、警視庁組対5課は、麻薬取締法違反容疑で岡田を現行犯逮捕したのだ。捜査関係者が事件の内幕を語る。

「7月3日の深夜、岡田が都内の宿泊施設で浮気相手とコカインをキメながら性行為をしていたところに捜査員が踏み込み、コカイン所持で逮捕。その後、(片瀬と同棲していた)自宅も捜索しましたが、違法薬物の発見には至らなかった」

同棲相手の岡田(本人インスタグラムより)
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 片瀬は事情聴取の末、尿検査を受けたが、結果は陰性。恋人の逮捕から約2週間後、片瀬は東京五輪の聖火ランナーを務めていた。

「私たちはナナに『ヒデ君(岡田のこと)とは別れなよ。クスリはやめなよ』と言い続けてきました。でも、彼女は首を縦に振らなかった。彼らはコカインで繋がり、そのために離れられない関係だったのです」

 そう明かすのは、2人を知る長年の友人である。

 片瀬は今年3月、11年からMCを務めてきた情報番組「シューイチ」(日本テレビ系)を卒業。現在はドラマ「彼女はキレイだった」(フジテレビ系)に出演中だ。芸能界デビュー以降、彼女はどのような軌跡を辿り、恋人の逮捕という最悪の事態を迎えたのか。

毎週末の“ドラッグパーティ”

 片瀬の生い立ちを知る地元の知人が語る。

「父は実業団の元バレー選手、母はソフトボール選手というスポーツ一家です。一人娘として生まれたのが那奈子ちゃん(片瀬の本名)。東京の下町で育ち、中学は軟式テニス部、高校はダンス部でした。身長190センチの父親に似て、中学時代から高身長だった」

 片瀬はファッション誌「JJ」の専属モデルを経て、99年に女優デビュー。水野真紀、松嶋菜々子に続き、松下電工の三代目「きれいなおねえさん」に抜擢され、世間の耳目を集めた。

「中学でR&B、18歳でテクノに興味を持ち、その頃からクラブに出入りしていると話していました」(ファッション誌編集者)

 93年に東京・青山にオープンしたクラブ「MANIAC LOVE」。“テクノの聖地”と呼ばれた同店で一際目立つスタイル抜群の美人が、男性客の間で話題を攫っていた。

「10代後半の片瀬です。音楽オタクだった彼女のクラブ好きは筋金入り。その後、彼女はDJもこなし、プログレッシブ・ハウスのDJが一目置くほど上手になりました」(クラブ関係者)

 だが、片瀬の音楽への傾倒は、ドラッグの誘惑と表裏一体だった。

「06年7月、片瀬はエイベックスの子会社が運営していたクラブミュージックが流れる『A』に入り浸っていました。イベントで一緒になったとき、彼女は紙幣を丸めてストロー状にしたものを鼻に近付け、コカインのライン(粉末を線状にしたもの)を吸っていました。当時、20代半ばの彼女はファッション関係のジャンキー(薬物乱用者)と交際。その関係は8年ほど続いた」(同前)

 俳優・溝端淳平(32)とのデートを「女性セブン」にスクープされたのは、13年7月のことだ。2人はその年に放送されたドラマ「35歳の高校生」(日本テレビ系)での共演をきっかけに交際に発展。14年夏には日刊スポーツが「結婚も視野に」と報じたが、翌年1月には破局したという。

「純朴な溝端君はナナの“裏の顔”を知らなかった。ナナは別れた後、かなりへこんでいて、傷心の彼女に近づいたのがヒデ君だったんです」(前出・友人)

 港区芝浦に聳え立つ、地上47階建ての超高層タワー。当時、片瀬が住んでいたのは、家賃30万円を超える上階の一室だった。東京湾の夜景を一望できるリビングでクラブ仲間を迎えた片瀬は、ターンテーブルに手をかけ、熟練のDJプレイを披露した。

「あの頃、彼女は毎週末、自宅でパーティを開いていました。時には手作りの鍋を振る舞うことも。仲間を集めてパーティをする中でつるむようになったのが岡田でした」(音楽関係者)

 だが、その場は“健全なサロン”ではなかった。

「深夜、酔いが深まると、テーブルの上にコカインのラインが何本も引かれ、各々好きなときに吸引していました。当時、ヒデ君は渋谷区広尾のマンションに住んでいて、金曜日は彼女の家、土曜日は彼の家というふうに持ち回りで“ドラッグパーティ”を開くようになった。ナナが好きなのは大麻、コカイン、MDMA、LSD。唯一、覚醒剤だけは手を出さなかった。一方でヒデ君はコカイン一辺倒でした」(前出・友人)

 音楽とドラッグという“共通言語”で惹かれ合った2人が仲を深めるのに、多くの時間は要らなかった。15年暮れに交際をスタートさせると、翌年3月末には東京都世田谷区内の賃貸物件で同棲生活を始めた。

 都内の一等地にひっそりと佇む、木立の中のテラスハウス。リビングに並ぶのは、片瀬が愛する80年代の芸術家、キース・ヘリングの絵がモチーフになったクッションや置物だ。だが、その日常生活は、洗練された世界とは程遠かった。

「2人は相変わらず友人を集め、“ドラッグパーティ”を催していました。キッチンにはコカインが並び、タッパーの中には大麻。彼女は家の裏手にあるパン屋に行くことはあったけど、2人で出歩くことはほとんどなかった」(参加者)

 2人は、いつしか依存関係となっていった。

「その頃、ナナは『シューイチ』の司会をやっていましたが、土曜夜からパーティを始めて日曜朝までノンストップでお酒を飲み、徹夜のまま日テレに行くこともあった」(前出・友人)

 岡田の仕事関係者は「経済的にはOKD(岡田のあだ名)がナナに頼りっきり」と口を揃える。だが、「ドラッグを仕入れてくるのは、かならず彼のほう」(同前)だったという。

 片瀬を射止めた岡田は、どんな人物なのか。茨城県出身で駒沢大学を卒業後、05年8月にIT系の広告代理業などを営む株式会社「クリッチ」を設立。ストリート系ファッションに身を包み、スケボーに没頭する中、周囲には「俺は将来、芸能人と付き合って結婚する」と豪語していたという。現在、従業員6人を抱える同社の年商は約2億円。だが、業績は数年前から頭打ちとなっている。

 他方、片瀬は「シューイチ」の司会ぶりが板につき、19年にはNHKドラマ「これは経費で落ちません!」に出演。バラエティでもドラマでも重宝されるタレントとして順調に歩みを進めてきた。だが――。

「ナナが警察に追われている」

 彼女の周囲にそんな噂が出回ったのは、19年初めのことだ。身を案じた友人や仕事関係者が「やっぱり気をつけたほうがいいよ」と忠告すると、彼女はこう言ってのけるのだった。

「私はいつでもコカインをやめられる。だって、中毒じゃないし。事務所の力も強いから(疑惑が報じられても)大丈夫だし」

 その自信の支えとなったのは、同じ芸能界に身を置く友人の存在だった。その頃、片瀬は5歳年下の女優・沢尻エリカ(35)を妹のように可愛がっていた。

「ナナとヒデ君、エリカと(当時の交際相手だったデザイナーの)Xさんの4人は、頻繁にクラブで遊んでいました」(前出・友人)

18年4月、沢尻の誕生日を祝うX氏、沢尻、片瀬、岡田(左から)

 だが、片瀬と岡田には、すでに捜査の影が忍び寄っていた。19年9月、裁判所から「捜索差押許可状」が発付されていたのだ。

「当時、片瀬の関係先の廃棄物を薬物鑑定したところ、片瀬が使用したと見られる女性用品などからコカインの陽性反応が出ていたのです。一般的に、ガサ状(捜索差押許可状)は押収物などから1カ月間に概ね2回以上の陽性反応が出ないと裁判所で認められない。(ガサ状の)発付が認められたということは、然るべき根拠があったということです」(別の捜査関係者)

沢尻の逮捕に「裏切られた」

沢尻、岡田、X氏(左から)

 片瀬と岡田が住むテラスハウスの周辺に緊張感を漲らせた男たちが現れたのは、同年9月17日朝8時過ぎのこと。ガサ状を携えた捜査員が自宅を取り囲む。だが、その日は動向が掴めず、仕切り直しを強いられた。

 それから2カ月後の11月16日。違法薬物であるMDMAの所持容疑で逮捕されたのは、同時期に捜査線上に上がっていた“妹分”の沢尻だった。

「沢尻の交際相手で岡田の“兄弟分”であるX氏がMDMAの共同所持の疑いで逮捕されたのは、その10日後のことでした」(同前)

 沢尻の逮捕後、片瀬は出演した「シューイチ」で涙ながらにこう語った。

「これだけ近くにいて何も知らなかったというのは本当に悲しいし、裏切られたような気持ち」

 当時、片瀬の身を案じていた別の友人が証言する。

「彼女には『これを機に彼とは別れなよ』と何度も説得しました。でも彼女は行動に移さなかった。彼とコカインの誘惑から離れられなかったのです」

 小誌は7月22日夜、岡田の逮捕を「スクープ速報」で報じた。その際、片瀬の所属事務所は「(岡田容疑者と)すでに交際及び同棲を解消しており、片瀬が家宅捜索や尿検査を受けた事実はございません」と答えていた。

 だが、小誌があらためて岡田との関係や片瀬の捜査状況、過去の薬物使用などについて所属事務所に詳細に問い合わせたところ、7月27日にこう回答した。

「(週刊文春の)報道に関して片瀬自身にあらためて確認したところ、気が動転し事実と異なる報告をしてしまったことを謝罪し、捜索、及び任意での尿検査を受けた事実を認めました。ただし、捜索はあくまで岡田氏の私物に対するものであったと認識しており、尿検査の結果は報道のとおりです。訂正してお詫び申し上げます」

 なお、片瀬の薬物使用については無回答だった。

 前出の岡田の仕事関係者は、2人の現在の関係について次のように証言する。

「実は、彼女は今回の逮捕を受け、慌てて岡田との関係を切ったのです。保釈後も同棲先に戻ることができないように、彼の私物を仕事関係の他の場所に移してしまった。そして彼女自身も引っ越しの準備を着々と進めています。一方、岡田は(留置場で)接見した仲間に対し、『ナナとは別れる。交際関係を清算するしかない』と話しています」

 さらに、警視庁関係者はこう断言するのだ。

「逮捕時、岡田の住民登録は2人の同棲場所になっていました。薬物事犯において、居住地の家宅捜索を行うのは捜査の基本です」

 7月下旬、蝉時雨の中、愛の巣には片瀬の高級国産車が1台残されていた。

source : 週刊文春 2021年8月5日号

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