福岡5歳児置き去り死 園長一族の無責任経営

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

「(園児を)わざと残したのか、降ろし忘れなのか!」

 福岡県中間市の双葉保育園に約80人の保護者が集まったのは、痛ましい死から2日後のこと。小誌が入手した音声データには、保護者たちの怒号とすすり泣く声が収められていた。

 最高気温33度の灼熱地獄の中、約9時間にわたりバスに放置された倉掛冬生(とうま)くん(享年5)。発見されたとき、すでに意識不明の状態だった。

 

「7月29日の朝、冬生くんはバスに乗って保育園に向かったが、帰りのバスに乗っていなかったことから母親が保育園に連絡。職員が駐車場に止められたバスで倒れている彼を発見した。病院に運ばれ、死亡が確認された」(社会部記者)

 当日は女性園長のA子(40代)が1人でバスを運転し、計7人の園児を送迎していた。

「本来はもう一人添乗員が必要。また園長が全員を降ろしたか確認せずドアに鍵をかけたこと、出欠確認のカードを回収していなかったことも判明した」(同前)

 あまりに無責任な管理体制の背景には、一族経営の保育園の体質がある。

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source : 週刊文春 2021年8月12日・19日号

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