今年4月に自らの事務所「舘プロ」を設立し、7月に5人の新所属タレントのお披露目会を行った舘ひろし(71)。そのメンバーの一人は、ある“過去”を背負っていた――。
石原裕次郎が設立した「石原プロモーション」。石原の没後、渡哲也が社長を務めていたが、昨年8月に渡は78歳で逝去。石原プロは今年1月に解散し、58年の歴史に幕を閉じた。

渡の思いを引き継いだのが舘だ。渡からは「石原プロが解散したら、若い社員や俳優の面倒を見てやってくれ」と託されていた。
「舘と共に石原プロの看板だった神田正輝は1人でやれるとフリーに。知名度のある徳重聡や金児憲史は自らの伝手で他の事務所に移籍した。だが、舘がどうしても自ら面倒を見たい、見ざるを得ない俳優がいたのです」(元石原プロ関係者)
舘と合流したのは若手の増本尚(21)、そして中堅の池田努(42)の2人だった。
池田が石原プロに所属したのは、「第二の石原裕次郎」を探す新人発掘オーディションで最終選考に残った2000年のこと。グランプリを獲得した徳重と共に、石原軍団の一員として順調なスタートを切った。

ところが03年、ドラマ「西部警察2003」の撮影中にスポーツカーの運転操作を誤り、見物客の中へ突っ込んでしまう。5人が重軽傷を負い、ドラマは制作中止に追い込まれた。
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source : 週刊文春 2021年8月12日・19日号