中田久美 女子バレー惨敗は2年前に決まっていた

「週刊文春」編集部
ニュース スポーツ

 東京五輪の象徴だった「東洋の魔女」から57年、日本女子バレーは格下のドミニカに覇気なく敗れ、25年ぶりの予選リーグ敗退に終わった。「伝説のチーム」を宣言して就任した中田久美監督(55)のチームはいかにして崩壊したのか。

世界との距離は大きく開いた

 中田といえば、バレー界のレジェンドだ。

「史上最年少の15歳で全日本入りした中田は、84年のロス五輪では銅メダル獲得。その後もソウル、バルセロナと三度の五輪を経験し、天才セッターと呼ばれました。監督になってからは久光製薬を優勝させ、代表監督に就いたのです」(バレー関係者)

 

 だが、メディアでの高評価とは裏腹に、成績は芳しいものではなかった。18年の世界選手権では6位。そして翌年、東京五輪の試金石となるW杯を迎えた。

「強豪に全く歯が立たず、韓国にも敗れて3勝5敗となった。これではメダルどころではないと、協会内で、解任を模索する動きが出た」(協会関係者)

 だが、思わぬ神風が吹く。9戦目のセルビア戦にフルセットの末、勝利する。当時、セルビアは世界ランク1位。テレビは「1位撃破」と持ち上げた。

「とても感動しました。みんなで応援しましょう」

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source : 週刊文春 2021年8月12日・19日号

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