「ふがいない結果に終わって申し訳ないです……」
男子レスリンググレコローマン60キロ級の決勝で苦杯を嘗めた文田(ふみた)健一郎(25)。銀メダルを獲得したにもかかわらず、リポーターが慰めるほど涙で顔をぐしゃぐしゃにした文田とは、一体どんな男なのか。
小学5年からレスリングを始めた文田は、父・敏郎さんが監督を務める韮崎工業高へ進学。高校3年間では全国高校生グレコローマン選手権と国体の両大会で3連覇を果たした。
「健一郎は自分で自分を追い込むタイプ。練習後に2、3回、熱中症で倒れたり、救急車で運ばれたこともある。それくらいぎりぎりの練習をしていました」(敏郎さん)
日体大へ進学後、同じグレコローマンの選手で2歳年上の太田忍の付き人としてリオ五輪へ同行した。
「表彰式で太田が銀メダルを首にかけてもらうのを見て、突然、自分が出られなかった悔しさがこみ上げてきたそうです。期間中、太田のメダルには一度も触ろうとしませんでした」(スポーツライター・宮崎俊哉氏)
リオ五輪後、2人は東京五輪の切符を激しく争い、勝ち取ったのは文田だった。その後、太田は総合格闘家に転向するも、後輩のことは常に気にかけていた。
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source : 週刊文春 2021年8月12日・19日号