「認知症発症リスク」に“新顔”が加わった。「慢性腎臓病」。しかもそれは心疾患や糖尿病より高リスクだという驚きの事実が明らかになったのだ。なぜ腎臓病で認知症に? 我々はどうすれば? 最新の知見をここに結集!
(じんぼ・なおき 1970年生まれ、中央大卒。2004年より「週刊文春」記者。14年頃から主に医療・健康に関する記事を取材執筆。メイン執筆者となった文春ムック「認知症全部わかる!」が発売中。20年10月をもって独立。)
「実は最近、慢性腎臓病が認知症の原因になることがわかってきたのです」
こう語るのは、長尾クリニック(兵庫県)の長尾和宏院長だ。
長尾院長の患者に、高血圧の治療で15年間通院する60代の女性がいる。コロナ禍で外出機会が減ったこともあり、体重が増加して糖尿病も併発してしまった。
「数年前からは腎臓機能の状態を表す血液中の『クレアチニン値』も徐々に上昇。先日の血液検査では女性の正常値が0.79㎎/dl以下のところ、1.5㎎/dlになっていました」
気になるのが、腎臓機能の低下に合わせて、認知機能がどんどん低下していることなのだという。
「この患者さんは若年性認知症が強く疑われ、認知症検査が必要になっています」(同前)
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source : 週刊文春 2021年8月12日・19日号