坂本勇人(読売巨人軍 内野手)「チームリーダーの勇人が、彼の1つ先輩であるということが好材料だと思いますね」|鷲田康

野球の言葉学 第584回

鷲田 康
エンタメ 社会 スポーツ

 日本ハムに所属していた中田翔内野手(32)を巡って次々とニュースが飛び込んできた。

 最初は8月11日にチームメイトへの暴力行為で日本ハム球団が無期限の1、2軍の試合出場停止処分を発表。しかし9日後の20日には、電撃的に巨人への無償トレードが決まった。このトレードで出場停止処分は、なし崩し的に解除。移籍発表2日後の22日のDeNA戦に初先発した中田は、2点本塁打を放って、チームを救う活躍を見せた。

 今回のトレード成立の決め手は巨人・原辰徳監督(63)と日本ハム・栗山英樹監督(60)のホットライン。栗山監督が手に負えなくなった中田の再生を原監督に依頼し、原監督が「中田をこのまま殺しちゃダメだ」という思いから受け入れを決断したという。

 ただ原監督の決断の背景には、もう一人、重要なキーマンがいたのである。

 それが主将の坂本勇人内野手(32)だった。

 

「チームリーダーの勇人が、彼の1つ先輩であるということが好材料だと思いますね」(言葉は巨人・原辰徳監督のもの)

 中田の受け入れを決めた際の原監督の言葉学である。

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source : 週刊文春 2021年9月2日号

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