8月30日をもって上場廃止、ジャスダック市場から姿を消す大塚家具。1980年の店頭登録から41年を経ての「結末」だ。
大塚株を巡っては2015年、大塚久美子前社長(53)と父・勝久氏(78)の間で経営権をめぐって委任状争奪戦まで繰り広げられた。だが、同社はその後、赤字が続き、19年12月には家電量販大手、ヤマダ電機(現・ヤマダホールディングス)の子会社となった。そしてその1年後、久美子氏は実質的に更迭されたのである。
だが――。大塚家具の現役社員が驚きとともに語る。
「あれ、なんであの人がいるの? ってビックリしました。ウソだろう? って。思わず二度見してしまったくらいです」
彼が社内で目撃したのは、他ならぬ久美子氏の姿。追われたはずの古巣に出入りしているというのだ。かつて久美子氏と共に働いた大塚家具のОBが語る。
「現役社員たちは『山田会長が久美子氏をアドバイザーのような形で起用しているのでは?』と捉えている。ヤマダHDの山田昇会長は、大塚を子会社化した後も久美子氏に『チャンスを与える』と社長を続投させたように、『何とかしてやりたい』という“親心”があったと言われていますから」
だが、ヤマダ側も一枚岩ではないという。
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source : 週刊文春 2021年9月2日号