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【総力特集】デルタ非常事態 柏市長が語る「赤ちゃんを救えなかった理由」、悲劇「子どもが学校感染」40代母が自宅療養で死亡…

▶︎菅首相肝入り「酸素ステーション」の落とし穴 ▶︎「東京の感染者が頭打ち」裏に“検査崩壊” ▶︎「ワクチン遅れ」杉並、北、足立、沖縄の言い分

「週刊文春」編集部

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 感染力の強いデルタ株が全国にまん延し、日本の一日の感染者数は2万5000人を超え、世界でも5位に。首都圏は自宅療養者が溢れ、容体が急変しても搬送できず、痛ましい事件も頻発。もはや日本は非常事態にある――。

新生児死亡の原因は

現場では必死の救急が続く

「お腹に痛みがあり、朝に続いて出血も……。陣痛ではないでしょうか」

 8月17日午後4時20分頃。千葉県柏市で自宅療養をしていた30代のA子さんは、苦しげに自ら保健所へ連絡を入れた。胎内には妊娠29週――8カ月の赤ちゃんが息づいている。

 A子さんは8月11日にコロナ陽性が判明。軽症と判断され、自宅療養を余儀なくされた。彼女が妊婦であることを柏市が把握したのは3日後の14日。その夜、A子さんの血中酸素飽和度は、中等症相当の91~92%に低下した。

「翌日、市は県にA子さんの入院を相談したが、県が導入した『入院優先度判断スコア』で加点対象の『妊娠36週以降』には該当せず。他にも重度の患者が多く、A子さんの入院調整は難航した」(県政担当記者)

 慈恵病院理事長兼院長の蓮田健医師が指摘する。

「コロナに限らず、感染症は早産のリスクを高める。妊娠29週で産まれた赤ちゃんは人工呼吸器が必要で、NICU(新生児集中治療室)がある大きな病院でなければ対応できません」

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source : 週刊文春 2021年9月2日号

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