北海道セコマの資本論 コロナ禍でもなぜ売上が伸びる

伊藤 秀倫
ビジネス 社会 企業 商品

 成長が止まったといわれるコンビニ業界。人口減少社会に突入した日本ではコンビニに限らず、どの会社も持続可能なビジネスモデルの確立が求められている。“脱成長時代”の企業の経営モデルが、北の大地にあった――。

 

(いとうひでのり 1975年生まれ。東京大学文学部卒。1998年文藝春秋入社。「Number」「文藝春秋」「週刊文春」編集部などを経て、2019年フリーに。)

「セコマ」が気になる。

 といっても、北海道と関東地方の一部の読者以外には、ピンとこないだろう。「セコマ」(2016年にセイコーマートから社名変更)とは、北海道をルーツとするコンビニチェーンだが、道外では茨城と埼玉に出店しているのみだからだ。

 かくいう私も、札幌に住むまでは「地方のコンビニ」という以上の印象はなかった。私事で恐縮だが、もともと私は「週刊文春」編集部でデスクとして働いていたが、一昨年、思うところあって退職し、フリーとなった。さらに心機一転、札幌へと居を移した。

 そして移住早々、新生活への期待感と漠たる不安を感じながら、段ボールに囲まれて何気なくかきこんだ「セコマのカツ丼」に衝撃を受けたのだ。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号

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