データでわかる「今、そこにある危機」《ウイルス量1200倍 入院リスク2倍》《重症化有効率 1位はモデルナ》《感染経路不明88%が飲食店に》《現場の実情金属混入ワクチン2人死亡》

徹底取材 デルタの正体

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 医療

 デルタ株が蔓延し、もはや誰しもが感染する可能性がある。最新データをもとに“今、そこにある危機”の内実を解析する。

「従来株のウイルス排出量がタバコなら、デルタ株は工場の煙突。それくらいの差があります」

 こう警鐘を鳴らすのは、愛知県立大学看護学部の清水宣明教授だ。注目したいのが、中国・広東省疾病対策予防センターの研究チームが7月に発表した調査報告だ。デルタ株の排出するウイルス量はアルファ株の約100倍、従来株と比較すると、約1200倍にものぼる。

「感染力の違いがものをいうのは、ウイルスが体内で増殖する時。デルタ株は体内で従来株に比べ1.7倍の数の細胞に感染していき、感染から4日~7日のピーク時には、従来株の1000倍超のウイルスを排出するのです」(同前)

 そのため、「ワクチンを打った人も感染対策の徹底が重要」と鹿児島大学大学院の西順一郎教授は強調する。

「ワクチンで免疫を獲得しても、免疫を超える量のウイルスに曝露すれば感染、発症してしまいます。問題はいかにウイルスを浴びないようにするか。ワクチンも感染対策の一つと捉え、不織布マスクの着用や接触機会の低減に努めましょう」

西氏

 デルタ株は重症化リスクも高いと言われているが、その指標となるのが、「入院リスク」だ。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号

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