五輪アプリ開発責任者が実名告白 平井デジタル庁はもう既に壊れている

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

「神成(しんじょう)プロジェクトチーム(PT)のメンバーによる不適切な対応があった」

 9月1日のデジタル庁発足まで2週間を切った8月20日。五輪アプリを巡る調査報告書の公表にあたり、平井卓也デジタル相(63)はこう語った。大臣から名指しされ、処分を受けたのは、アプリ開発の責任者、IT総合戦略室の神成淳司室長代理(50)。しかし――。

 五輪アプリを巡っては、平井氏が「NECを干す」と指示した問題など様々な疑惑が取り沙汰されてきた。予算削減の過程でNECは契約から外れた反面、約23億円分の受注を確保したのがNTTグループだ。

 小誌は、平井氏がNTTの澤田純社長らから昨年10月と12月、一人5万円とされる高額接待を受けた疑惑を報道。平井氏の最側近、IT室の向井治紀室長代理も3カ月連続でNTTから高額接待を受けていたにもかかわらず、国家公務員倫理規程が義務付けている届け出を提出していなかった。

 それだけではない。平井氏に多額の献金を行う荻原紀男社長率いるIT企業・豆蔵HD傘下のネクストスケープが、五輪アプリを約6億6000万円で受注していた問題も報道。平井氏が豆蔵HD株の売却益を税務申告していなかった事実まで明るみに出た。

 これらの指摘を受け、平井氏が立ち上げたのが調査チームだ。その報告書が公表されたのだが……。

「一読して驚きました。NEC発言を筆頭に、平井氏の疑惑はいずれも『契約に関係ない』と結論付けているのです」(政治部記者)

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source : 週刊文春 2021年9月9日号

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