菅“タニマチ”が持ち歩く韓国大使館“ニセ名刺” カジノIR接待疑惑に急展開

森 功
ニュース 社会 政治

 横浜カジノIR計画を巡る、副市長への疑惑の接待。市長が交代したことで、今後、さらなる調査が進められることになった。そして、その場に常に同席していた菅首相のタニマチでもある韓国人実業家の名刺を調べると……。

〈『菅「側近」横浜カジノ業者から違法接待』について、以下のとおり事実と異なる不適切な記事内容となっていることから、強く抗議し訂正を求めます〉

 こう書かれた「週刊文春」編集長宛てのFAXが、8月26日13時15分、唐突に送り付けられてきた。同日に発売された先週号の記事に対する横浜市の抗議文だ。それからわずか5時間後の18時36分、今度は〈別紙のとおり、訂正版を送信します〉と書いてきた。

〈以下のとおり事実誤認や一部、本人が主張する内容と異なるものとなっており……〉

 滅多にお目にかかれない抗議文の訂正である――。

 先週号では、横浜のカジノIR(統合型リゾート)の参入を目論む中国系業者が繰り返してきた横浜市副市長の平原敏英(62)への高級料亭接待と、情報漏洩疑惑を報じた。裏付けとなる裁判資料や証言をもとにした記事だ。ごく簡単に要約すれば、入手した領収書から明らかな分だけで平原は2016年に4回、計61万円の接待を受け、都市開発計画の容積率緩和などの重大機密を漏らした疑いがある。当の平原は前号での取材に、接待の場で1回あたり2万円を支払ったと言い訳した。だが払った相手は業者ではなく、同席した元市議だという。すでに同氏は故人となっている。

業者が接待費を支払った領収書

 4人の副市長の中でも筆頭格、市長に次ぐ横浜市ナンバー2への疑惑報道である。組織として徹底調査するのが先決だろう。編集部が横浜市の報道担当部長に電話で確認すると、こんなやりとりになった。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号

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