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年収66億円でも大坂なおみが仮想通貨投資をやめない理由

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近藤 奈香
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「少しの間、休もうと思っている」

 2年連続三度目の優勝をかけて臨んだ全米オープン、3回戦で敗れた大坂なおみ(23)は、試合後の会見で“休養”を示唆した。

「2021年は全豪で優勝を飾りましたが、5月の全仏で鬱に悩まされていると告白。全米ではミスが続くとラケットを叩きつけ、ボールをスタンドに打ち込むなどの行為で、審判から警告も受けた」(運動部デスク)

 一方で、ビジネス界での彼女の活躍は順風満帆だ。

 昨年には、女性ブランド・アディアムのデザインを手掛けた。今年はルイ・ヴィトン、タグ・ホイヤーなどのアンバサダーにも就任。サラダ専門チェーン店に出資もしている。6月、『フォーブス』誌は彼女の年収が女性アスリート史上最高の6000万ドル(約66億円)だったと報じたが、そのうち5500万ドルがテニス外での収入だ。

 とりわけ大坂が、最近興味を持っているのが“投資”だ。とはいえ、昔ながらの企業の株式等への投資ではない。彼女が関心を抱いているのは、デジタル資産・NFTや仮想通貨である。

 どちらもブロックチェーン上で発行・流通する、コピーが困難なデジタルデータの一種。NFTはデジタル製のアート・動画・音楽等で、数億円単位で取引されることも。アメリカは仮想通貨の普及も著しく、ビットコイン決済も拡大中だ。

「西海岸のテック長者やハリウッドセレブたちの間で流行しており、ビバリーヒルズに住む大坂もその一人。テスラ社のイーロン・マスク氏やツイッター創業者のジャック・ドーシー氏が推奨。アスリートの参入も目立ち、最も投資しているのはテニスのセリーナ・ウィリアムズでした」(在米記者)

 大坂は4月にNFT6点を出品。テニスプレーヤーを3月に引退した姉・まり氏が大坂を描いたアート作品で、合計60万ドル(約6600万円)で落札された。全米直前にも、新たなNFTを販売し始めた。

 加えて興味を示しているのが仮想通貨のドージコインだ。ビットコインより決済速度が速く、発行上限がない。著名人の発言一つで価格が乱高下し、マスク氏のツイートを契機に価格が2割上昇したことも。購入について、大坂は代理人とも相談しているという。

 女性アスリート史上最高の年収を稼ぎながら、彼女を投資に駆り立てるのは何か。『ブルームバーグ』(8月31日)のインタビューで、彼女は投資をする理由についてこう答えている。

「アスリートとして私たちのキャリアはそれほど長くない。だから、それには非常に賢明でありたい」

 投資に休みはない。

source : 週刊文春 2021年9月16日号

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