「ミスター0%」下村博文に浮上した“6人会食疑惑”

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「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

 9月3日に突如“退陣表明”した菅義偉首相。その渦中で右往左往したのが自民党の下村博文政調会長(67)だった。

 菅氏が総裁選への戦闘モードに入った8月30日。前触れもなく首相官邸に呼ばれた下村氏は菅氏から「政調会長が出馬するなら、経済対策の取りまとめはお願いできない」と辞任を迫られると、あっさりと不出馬を表明。永田町では「その程度の覚悟で出馬しようとしていたのかよ」と笑いものになった。

 さらに、この日の日経新聞朝刊に掲載された世論調査の数字も話題を呼んだ。「次の総裁にふさわしい人」の質問で下村氏だけが0%。出馬に意欲を示していない茂木敏充外相や加藤勝信官房長官の1%にも及ばず。その後の共同通信や読売新聞の調査でもただ一人、0%台を記録し続けて、いつしか「ミスター0%」と呼ばれるようになった。

 そんな下村氏だが、緊急事態宣言の最中に掟破りの会合をしていたとの疑惑がある。8月27日の夕刻、都内某所に仲間を集めた下村氏。所属する細田派関係者ら計6人で会食。ビールで乾杯した後は日本酒の杯を重ねるなど、意気軒高だった。

 さらにもう一つ、思わず耳を疑う情報も飛び込んできた。下村事務所関係者が明かす。

「実は下村氏は、密かに3回目のワクチン接種を済ませたと周囲に漏らしています。医者で検査してもらったら、思ったより抗体が少なく、3回目を打ったらいいんじゃないですか、と勧められたとその理由まで明かしていたとか」

 下村氏が総裁選をにらみ今年4月に出版した自著『GDW興国論』は安倍晋三前首相との対談が目玉だったが、最近は、なかなか出馬宣言ができない現状を憂えて「安倍さんに妨害されているんだよ」と不満を漏らす。当の安倍氏は無派閥の高市早苗前総務相を支援するという。

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source : 週刊文春 2021年9月16日号

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