緊急事態宣言の延長は必至。一方、長引く自粛により認知症、生活習慣病……さまざまな罠が忍び寄っている。これにはまらないためには、高齢者の9割がワクチン接種を終えた今、生活のモードを切り替える必要がある。

9月12日で期限が切れる緊急事態宣言。だが、首都圏などでは解除は困難と見られている。まだまだ辛抱のときは続く。
一方で、1年半以上の「ステイホーム」による“負債”が、身体に蓄積していることを忘れてはならない。それによってコロナに劣らない危険な罠が高齢者に忍び寄っているのだ。
“アフター・ワクチン”時代における、感染予防と心身の健康を両立させる生活――。それは、どのようなものなのか。
(1)「受診控え」中に血圧が危険な値に
コロナ以降、多くの高齢者の足が病院から遠のいた。それを反映し、昨年度の医療費も前年に比べ過去最大の減少額を示している。
「病院でウイルスをもらっては本末転倒」と考えるのも当然だ。ただ、高齢者の約9割がワクチン接種を終えた今、病院に行かないことによるリスクがより大きくなっているといえる。
たとえば高血圧。定期的な受診のたびに測っていた血圧が、通院を控えている間に大きく上がったケースもある。高血圧は最大の生活習慣病のリスク要因だ。
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source : 週刊文春 2021年9月16日号