前半戦の阪神快進撃の立役者だったルーキー、佐藤輝明内野手(22)が9月10日、ついに2軍に落ちた。
8月21日の中日戦を最後に佐藤のバットからは快音が消え、登録抹消になるまで35打席連続無安打とドロ沼に嵌ってしまった。しかも8月29日の広島戦で先発落ちすると、その後は巨人戦2試合の先発を含めて11打席で10個の三振。見るも無惨な打撃内容となり矢野燿大監督(52)の中途半端な起用法に、疑問を投げかける声も広がっていた。
「もっと早く決断すべきだったという声は、阪神OBを含めたチーム内外から聞こえてきます」
こう語るのは在阪スポーツ紙の遊軍記者だ。
「もともと4打席立って、結果を残していくバッター。三振を3つしても、1本のホームランで調子を上げていくタイプですから、代打の1打席勝負というのはきつかったと思います。結果を残さなければというプレッシャーもあったはずですが、それでも本人の意地っ張りな性格もあって、とにかく負けずにバットを振り切っていた。それがまたインハイの真っ直ぐと外角の変化球というワンパターンの配球に、分かっていてもバットがクルクル回る悪循環になっていきました」
ここまで泥沼に嵌る前に、矢野監督は少なくとも先発を外したところで一度、2軍に落として再調整をさせるべきだったという声が多く出ているという。
長嶋監督の“眼力”
そこで思い出すのは、高卒と大卒の違いはあるが巨人1年目の松井秀喜さんに対する、当時の長嶋茂雄監督(現巨人軍終身名誉監督)の処遇だった。
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source : 週刊文春 2021年9月23日号