今やなじみ深い病名となった「脊柱管狭窄症」。だがこの病気、「腰痛」では片づけられない複雑さに満ちている。特徴的な症状は?なりやすい人は? 対策は? そして手術は? 4人のエキスパートにすべてを聞いた。

「最近、年のせいか、どうも腰が痛くてねえ……」
「それって“セキチュウカンナントカ”じゃないの」
そんな掛け合いが聞こえてくるほど、今や高齢者の身近な病気として認知されている脊柱管狭窄症。
確かに“腰の異変”はこの病気を語る上で重要なポイントだ。だが、疾患の全貌を正確に理解している人は、はたしてどれくらいいるだろうか。
(1)そもそも脊柱管狭窄症って?
脊柱管とは、背骨の中にある筒状の空洞のこと。内側は硬膜に包まれた中枢神経と末梢神経の通り道になっており、脊柱管が狭まると、中の神経が圧迫されて様々な症状を起こす。
それらの病態を総称して「脊柱管狭窄症」と呼ぶ。
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source : 週刊文春 2021年9月23日号