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政界の劇団ひとり 小泉進次郎 “涙の会見”を自画自賛したワケ

新聞・TVが報じない総裁選

「週刊文春」編集部

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マスクに〈YOKOSUKA〉の文字
マスクに〈YOKOSUKA〉の文字

 国民的な人気をバックに、かつてはこの男も「次の総理」の有力候補だった。小泉進次郎環境相(40)。それが今では……。

 政治部デスクが語る。

「小泉氏は9月2日まで4日連続で官邸を訪れ、『このままでは総裁選に勝てない』と菅首相に引導を渡しました。3日に首相が不出馬を表明すると、『感謝しかない』と涙ながらに記者団に語った。ただ、あの涙には『演技ではないか』との声が集中したのです」

 ところが、なぜか当の本人は“涙の会見”を自画自賛しているという。小泉氏は会見後、親しい政界関係者にこう語っていたのだ。

「あの会見で、マスクの問い合わせが多くなって、嬉しいんですよ」

 確かに、3日の会見では〈YOKOSUKA MIURA〉と青い文字が入ったマスクを身につけている。

「小泉氏の選挙区は横須賀市。地元PRのためだったのでしょう。実際、涙を流したことで繰り返しメディアに報じられ、マスクへの注目に繋がった。その意味では、彼の“パフォーマンス”は成功したのかもしれません」(県連関係者)

 かように、思いつきのイメージ戦略ばかりが先行する小泉氏。総裁選では9月14日、河野氏への支持を表明したが、

「河野氏は今回、選対本部長を小泉氏に打診しました。小泉氏自身も当初はやる気マンマンでしたが、ベテラン議員からの反発を恐れたのか、すぐに『選対本部長は(河野氏が所属する)麻生派から出すべきだ』『僕は本部長代理でいい』とトーンダウンした。その一方で、『選対は誰が仕切っているか見えてこない』などと他人事のように語っています」(選対関係者)

 9月10日に行われた河野氏の出馬会見についても、

「河野さんらしさが出ていなかった。いろんなところに配慮し過ぎていた」

 とダメ出ししていたという。

「再生可能エネルギーの数値目標などに踏み込まなかった点が、環境政策にこだわる小泉氏には物足りなく映ったのでしょう。ただ、自分で泥を被ったり、調整に汗をかいたりしないで、評論家のようにモノを言う姿は陣営の中でも浮いています」(前出・選対関係者)

 かつては若手のリーダーだった小泉氏だが、彼を支えていた仲間たちからも見放されつつある。福田達夫衆院議員が当選3回以下の議員約90人とともに立ち上げた「党風一新の会」。福田氏と言えば、小泉氏との対談本が出されるなど以前は盟友関係だったが、

「小泉氏が当選4回ということもありますが、今回は全く連携を取っていません。福田氏はサラリーマンの経験もあるし、党内でも下積みを重ねてきました。いい加減、小泉氏の政治姿勢を信用できなくなったのでしょう。『もっと雑巾がけをした方がいい』とこぼしていました」(政治部記者)

 自己演出ばかりが巧みになり、周りから人が離れていった“政界の劇団ひとり”。彼の一人芝居は今日も続く。

滝クリとの結婚会見も官邸だった
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source : 週刊文春 2021年9月23日号

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