曖昧な態度を取り続けた末、総裁選不出馬を決めた石破茂元幹事長(64)。なぜ君は総理になれないのか――元側近たちが語った。
過去3回、石破氏の推薦人に名を連ねたものの、今回は岸田氏支持を表明した中谷元元防衛相が嘆く。
「岸田さんは、菅総理の退陣表明前に挑戦を宣言した。迫力と気概がある。一方で石破さんは総理が退陣を決めた後ですら、意思表示をしなかった。総理を目指すなら、やるならやる、という姿勢を見せるべき。そもそも派閥の足元を固めないと戦いにならないのでは」
竹下派ながら石破氏を支持してきた三原朝彦衆院議員も、煮え切らない石破氏に「だからダメなんだ、もう岸田を支持しろ!」と怒りをぶつけていたという。
「振り返れば、石破氏が最も総理の椅子に近付いたのは、12年の総裁選でした。安倍氏に逆転されたものの、1回目の投票では首位に立った。翌13年には、石破氏を支持する議員らが無派閥連絡会を結成。15年の総裁選で安倍氏の無投票再選を許した後、石破氏も派閥『水月会』を立ち上げたのです」(元側近議員)
だが、元水月会のメンバー、石崎徹衆院議員は言う。
「15年の総裁選に出ていれば、石破先生は総理になっていたと思います。皆、戦闘意欲満々でしたが、ご本人がはっきりせず出馬しなかった。そうした石破先生のタイミングの見極め方を見て、多くの人が派閥に加わらなかったんです」
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source : 週刊文春 2021年9月23日号