「スマホ首」はこんなに怖い 前兆は肩こり、首の痛み、指がしびれる

「週刊文春」編集部
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 電車の中や自宅で、俯き加減でスマホにじっと見入る。ふと顔を上げると首が痛い……こんな経験は誰しもあるはず。だが、それは首に多大な負担をもたらし、様々な疾患への入り口にもなるのだ。「スマホ首」にご用心!

「スマホ首」ってなんだ?

 昨今、ジワジワと増えている「ストレートネック」。別名「スマホ首」といった方が分かりやすいかもしれない。清水整形外科クリニック院長の清水伸一医師が説明する。

「本来、頸椎は『前弯』といって前方に弯曲していますが、ストレートネックはそのカーブが失われ、真っすぐな状態になってしまうこと。日常的なデスクワーク等に加え、スマホの普及が大きく関係していると考えられています」

正常な頸部
“S字カーブ”が失われた頸部

 なぜスマホの利用がストレートネックに繋がるのか。

 人間の頭は、成人で約5キロから6キロと意外に重い。首に12ポンドのボウリングの球を載せているようなものだ。しかも、頭部を俯きに30度傾けた時、首にかかる負荷は18キロと約3倍に。前傾になるほど負荷は増し、60度では27キロに達する。

 その重みを支えるのが頸椎と周辺の筋肉。竹谷内(たけやち)医院院長でカイロプラクターの竹谷内康修(やすのぶ)医師が語る。

「人間の首は、7つの椎骨と、首から肩と背中にかけて付いている僧帽筋や肩甲挙筋など多くの筋肉で保たれていますが、強靱な反面、重みには鈍感な部位です。ボウリング球を片手に持ち、腕をV字に曲げて静止してみると、すぐに腕が疲れるはず。日常生活ではそれと同等の負担が首にかかり続けているのです」

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source : 週刊文春 2021年10月7日号

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