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《工藤監督退任》4連覇ソフトバンクを沈めた戦犯・小久保ヘッドの“誤算”

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「週刊文春」編集部
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「あの一言から、チームの雰囲気は明らかにピリピリしています。Bクラス落ちなら工藤公康監督以下、首脳陣はもちろん、主力選手にも容赦ないオフが待っていますから……」

 そう恐れるのはソフトバンクのチーム関係者。“あの一言”とは9月16日、孫正義オーナーが発信した意味深なツイートだ。

〈攻めよ。勝ちたいなら〉

 対象は明言していないが、拙攻続きでドローに終わったロッテ戦の試合中だったことから、チームへのゲキであることは明白。普段は“金は出すが口は出さない”オーナーであるだけに、現場には戦慄が走った。

 昨季まで日本シリーズ4連覇、日本人選手の平均年俸は約7000万円で12球団トップである“巨大戦艦”が沈みかかっている。春先こそ勝ち星を重ねたが、交流戦はまさかの11位。現在は優勝戦線から完全に脱落し、楽天とCS圏内の3位を争っている状況だ。

 この低迷の原因とは?

「エースの千賀滉大ら故障者の続出や、助っ人のキューバ勢が東京五輪予選のため離脱したことなどが挙げられますが、実は最大の“戦犯”がいるのです」(スポーツ紙デスク)

 それは生え抜きの次期監督候補で、今季から工藤監督の右腕となった、小久保裕紀ヘッドコーチだという。担当記者が明かす。

「工藤監督は当初、攻撃のオーダーや作戦面に関しては小久保ヘッドに一任していました。ところが彼は、松田宣浩や今宮健太、川島慶三といったベテラン陣に固執して、結果が出ない中でも使い続けたのです」

 さすがに戦況が厳しくなった後半戦からは、しびれを切らした指揮官が介入。

「22歳の三森大貴や、育成出身のリチャードら若手を抜擢して切り替えを図りましたが、時すでに遅しという状況で……」(同前)

 最強を誇ってきたソフトバンク打線だが、25歳の栗原陵矢を除く主力は大半が30代。38歳の松田ら衰えの見えるベテランと若手を併用しながら世代交代を進めることは大きな課題だった。小久保ヘッドは若手を戦力に育て上げることを期待されていたが、「ベテランに気を遣いすぎるあまり、対応が後手後手となってしまった」(同前)。

 2013年以来のBクラスに沈めば監督交代は必至。だが、球団内では議論が紛糾しているという。

「これまでの評価の低さで、『小久保を監督にするのは早い』という声が出ている。工藤監督があと1年続投し、小久保と会長付特別アドバイザーを務めるOBの城島健司を天秤にかける、という案も浮上していると聞きました」(前出・デスク)

〈若鷹を育てよ。監督になりたいなら〉ということだ。

source : 週刊文春 2021年10月7日号

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