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沢口靖子「科捜研の女」22年目の打ち切り話を鑑定する

「週刊文春」編集部
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「諦めずにここまできてよかった! 少しでも元気になってもらえたら最高に幸せです」

 9月に初の映画版が公開されたテレビ朝日のドラマ『科捜研の女』。冷静なリケジョのヒロインを演じる沢口靖子(56)も、つい舞台挨拶で涙ぐんだのだが――。

『科捜研の女』は京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコが、現場の物証を綿密に鑑定、事件を解決に導く科学ミステリーだ。

映画もヒット(劇場版HPより)

 1999年に始まり、放送中の連ドラでは最長寿。22年にわたり、テレ朝の木曜8時枠を支えてきた。

「常に10%以上を記録する人気ドラマです。通常は2クールという長丁場で、19年には4クールの通年放送という離れ業も達成しました」(芸能デスク)

 撮影は東映・京都撮影所を中心に、京都で行われる。

「毎年、沢口さんが最初に車で撮影所入りするときには、プロデューサーら幹部5、6人が並んで出迎えます。控室は撮影所内の俳優会館2階にあり、このフロアは東映に貢献してきたスターだけが部屋を持てるのです」(東映関係者)

「マリコは私の分身」という沢口は、難解な科学用語の多いセリフも全て理解した上で、撮影に臨むという。

「完璧主義なんです。台詞は理解できるまで、スタッフに何度も質問している。サインも筆を使って丁寧に仕上げるので、1枚に10分かかるほど(笑)」(同前)

 10月14日からスタートする待望の最新シリーズ。だが実は、存亡を揺るがす大事件が起こっていた。

「木曜8時のドラマ枠が、来年夏の7月からのクールを最後に終了するんです」

 こう証言するのは、とあるテレ朝関係者。『科捜研の女』のほか、内藤剛志主演の『警視庁・捜査一課長』など、安定した人気ドラマがある枠なのになぜ?

捜査一課刑事役の内藤

「一番の理由は、視聴者層の若返りを図るため。テレ朝のドラマは1話完結の事件モノが多く、高齢者の視聴率が高い。『科捜研の女』もそう。ただコアターゲットと呼ばれる広告的価値の高い、若者から現役世代の視聴率が低いのです」(同前)

 もうひとつは、京都撮影所との関係だ。

「木曜8時枠は、やはりシリーズものの上川隆也主演の『遺留捜査』など、京都撮影所を使ったドラマが多い。確かに時代劇なら固定のセットがある京都撮影所を使うメリットがある。ただ現代劇だと、キャストの移動費や滞在費などコストがかかる割に、京都で撮る必然性がないのです」(同前)

 実際、『相棒』は大泉にある、東映の東京撮影所を使っている。

「テレ朝は東映の筆頭株主ですが、昨年に東映の岡田裕介会長が亡くなったこともあり、“お付き合い”を考えるタイミングとなった。来夏の『遺留捜査』第7シリーズで枠は終了する予定です」(同前)

 となると、『科捜研の女』も今回で“打ち切り”になってしまうのか。

「来年秋クールから火曜9時に若者向けの新ドラマ枠を作ります。功労者の『科捜研の女』を簡単に終わらせる訳にもいかず、この枠で一度放送する話がある。ただ若者向けの枠を『科捜研の女』で始めるとフレッシュなイメージが薄れるジレンマもあり、頭を悩ませている」(別のテレ朝関係者)

 ウルトラCの存続策も浮上しているという。

「テレ朝系列の朝日放送テレビで『ネオ科捜研の女(仮)』を制作する案があります。出演陣は未定ですが、沢口さんの出演シーンも検討している」(同前)

 テレ朝に木曜8時枠の終了と『科捜研の女』の今後について問い合わせたが、

「今後の編成に関しては決まっておりません」

 マリコは視聴率の“物証”で存続を勝ち取れるか。

沢口

source : 週刊文春 2021年10月14日号

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