「やっぱり宮城野親方、師匠が私を……、声かけてくれたおかげで今があると思うんで、この場を借りて、師匠に感謝しております」
10月1日に行われた引退会見。元横綱の白鵬は10回以上も師匠の存在を引き合いに出し、20年余の土俵人生を振り返った。そんな優等生発言の裏には――。
前日の9月30日。日本相撲協会に呼び出された白鵬は、屈辱を耐え忍んでいた。年寄株「間垣」の襲名にあたって、理事会の面々から、前例なき誓約書を突き付けられたのだ。
「要は諸先輩親方の言うことを聞き、相撲界のしきたり、ルールをしっかり守れという当たり前の内容。白鵬はそれだけ信用されていなかった」(協会関係者)
異例となる誓約書の背景にあったのが、白鵬の“裏切り”だった。
年寄株の取得と襲名に際しては、年寄資格審査委員会で継承者の資質が協議される。切望した「一代年寄」が事実上の廃止となり、白鵬が空き株の間垣を取得したのは、今年5月。
「この時、白鵬のこれまでの粗暴な取り口や不遜な言動が問題視され、審査委で取得に反対意見が出た。白鵬と宮城野親方が反省を示したため、改心を信じて取得が認められた」(同前)
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source : 週刊文春 2021年10月14日号