改編期の顔・島崎和歌子はアイドル冬の時代の出世頭

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「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能

 10月9日の放送で30周年、60回を迎えたTBS「オールスター感謝祭」で、総合司会を務めるのが島崎和歌子(48)だ。

「春秋の改編期に番組出演者が一堂に会する、同局の看板番組。男性司会者は2012年、島田紳助から今田耕司に引き継がれたが、女性は島崎が皆勤。数十人の俳優や芸人を5時間の生放送で仕切る大役だが、茶々を入れる若手芸人を容赦なく叱り、イケメン男優には『いいねー』と目をハートにする島崎には、もはや貫禄が漂う」(放送記者)

“司会している面白いおばさんと思われている”と自覚する島崎は、れっきとした元アイドル。高知に生まれ、1987年、中学3年時に「ロッテ CMアイドルはキミだ!」に応募し準優勝(優勝は相川恵里)。上京して89年「弱っちゃうんだ」でアイドル歌手としてデビューを飾ったが……。

「丸顔にぱっちりした目、ショートカットという可愛いルックスだったが、時期が悪かった。酒井法子らがデビューした87年頃を最後に“女性ソロアイドル”は冬の時代に突入。それは89年のレコ大最優秀新人賞がマルシアだったことが象徴している。歌番組が相次ぎ終了し、歌う場も減っていった」(芸能デスク)

 同期のアイドルのうちレコ大新人賞にノミネートされたのは田村英里子と川越美和のみで島崎は選外。特撮コメディ番組「魔法少女ちゅうかないぱねま!」のヒロインに起用され幼年層のファンは得たが、アイドルとしては苦境に立った。

 それを救ったのが井森美幸、森口博子らが切り開いた「バラドル路線」だった。

「リアクションの速さに着目したTBSのプロデューサーが、90年に島田紳助司会の番組に起用。失礼スレスレの生意気を自己演出できるクレバーさが紳助にも見込まれ、翌年『感謝祭』での相棒という大役を掴んだ。本人は『若いって無敵』と振り返っているが、紳助の後ろ盾もあり、年長の芸人を『うるさい!』と一喝する度胸でキャリア不足を補った」(制作関係者)

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source : 週刊文春 2021年10月21日号

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