ネットで輸入車の“カラ広告”リクルート子会社の謝罪文書

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「週刊文春」編集部
ニュース 社会 経済

〈深くお詫び申し上げます〉

 米クライスラーの四輪駆動車「ジープ」の日本正規ディーラーに、9月下旬からお詫び文書が配布された。送り主は、リクルートの子会社で、中古車情報を手掛ける「リクルートカーセンサー」。両者に何が――。

 ジープディーラー16法人は輸入車代理店FCAジャパンを通じ、カーセンサーにバナー広告を発注していた。ネットのバナー広告は、クリックすると広告主のウェブサイトへ誘導される仕組み。今年4月から配信がスタートしたのだが、

「翌5月、予定していた広告が配信されなかったのです」(ディーラー関係者)

 16年には、電通が未配信の広告費などを111社に不正請求する問題が発覚。被害額は約2億3000万円に上り、執行役員ら17人が減給処分3カ月となった。

 電通と同じく、“カラ広告”事件を起こしたカーセンサー。小誌が入手したお詫び文書には〈未配信の経緯〉が詳細に記されている。

 文書によれば、6月22日、社内で〈未配信事故が発覚〉。にもかかわらず、3日後の6月25日にはFCAに、7月13日にはディーラーに〈誤ったレポートを提出〉。その後、7月15日にFCAに〈未配信事故をご報告〉し、翌16日に〈改善策・補填策を提出〉している。

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source : 週刊文春 2021年10月28日号

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