リクルートの子会社で、中古車情報などを手掛ける「リクルートカーセンサー」(東京都台東区)が今年5月、ディーラーから輸入車代理店を通じて広告の発注を受けていたにもかかわらず、実際には広告を配信していなかったことが「週刊文春」の取材でわかった。同社が代理店などに送付した「お詫び文書」を入手した。
リクルートカーセンサーは、中古車の購入や買い替えにまつわる情報を提供する情報誌「カーセンサー」や、WEBサイト「カーセンサーnet」などを展開。利用者数、掲載台数は国内最大級で、「カーセンサーnet」は中古車情報サイトに関するオリコンの調査でも5年連続総合1位を獲得している。
そうした中、米クライスラーの四輪駆動車「ジープ」の日本正規ディーラー16法人は今年に入り、輸入車代理店「FCAジャパン」を通じ、リクルートカーセンサーにバナー広告を発注した。ネットのバナー広告は、クリックすると広告主のウェブサイトへ誘導される仕組みだ。今年4月からバナー広告の配信がスタートしたのだが、
「5月には、予定していた広告が配信されなかったのです」(ディーラー関係者)
リクルートカーセンサーが、FCAジャパンやディーラーに送付した「お詫び文書」には、その経緯が詳細に記されていた。
文書などによれば、今年6月22日、社内で<未配信事故が発覚>。にもかかわらず、3日後の6月25日にはFCAジャパンに、7月13日には各ディーラーに〈誤ったレポートを提出〉。その後、7月15日にFCAに〈未配信事故をご報告〉し、翌16日に〈改善策・補填策を提出〉している。
未配信だった事実を伏せた
「〈誤ったレポート〉とありますが、要するに、未配信だった事実を伏せ、正しく配信されていた旨を記したレポートを提出していたのです」(別のディーラー関係者)
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source : 週刊文春 2021年10月28日号