熊谷女性殺害 27歳の孤独につけ込んだバンドマンの手口

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

「妹と連絡さえ取れていれば、守ることができたんじゃないかって……。悩みを聞いてあげたり、一緒に泣いたり笑ったりできたのに」(宮崎英美さんの姉)

 埼玉県熊谷市のアパートで宮崎英美さん(27)の絞殺死体が発見されたのは9月6日のこと。1カ月半後の10月21日、殺人容疑で逮捕されたのは、現場から約45キロ離れた東京都東村山市に住む派遣社員の冨田賢(すぐる)容疑者(32)だった。

高校時代の英美さん(卒業アルバムより)

「事件発覚3日前の9月3日、アパート付近に冨田が借りたレンタカーが停まっていたことが防犯カメラなどで判明。さらに部屋内から冨田の指紋が検出されたため、逮捕に踏み切った。冨田は『(事件当日)英美さんと会った』と供述する一方、殺害については否認している」(捜査関係者)

冨田容疑者(中学の卒業アルバムより)

 冨田は1989年、東京西部の国分寺市に生まれた。小学校時代の同級生は「成績優秀で真面目だった」と口を揃える。

「トミー(冨田のあだ名)がバンドでドラムを始めたと聞いたのは中3くらいの頃。小学生からずっと剣道一筋のイメージだったので『あのトミーが……』と驚きました」(小中の同級生)

 地元の都立小平南高校に進学すると、ロックに耽溺。X JAPANなどのメジャーバンドに憧れを抱いた。

「小平市内のコンビニでバイトをする傍ら、地元公民館の集会ホールにファンを集め、メジャーデビューを目指して腕を磨いていた」(高校の同級生)

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source : 週刊文春 2021年11月4日号

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