「小室圭さんの、世間からのバッシングなどモノともしないその精神力は、往年の松田聖子や工藤静香を髣髴とさせます。小室さんは稀有な『強い女性タレント的男性』だと思う」
こう語るのはユニークな切り口で対象者の本質に迫る、フリーライターの西澤千央氏(45)である。
芸能人など1000人近くの人々にインタビューしてきましたが、私が興味を惹かれるのは圧倒的に女性が多いんです。それは、「強い人」は取材対象として魅力的だから。男性は、外部からの攻撃や批判に対して、意外と弱いんですよね。
世間の声に逆らい、神経を逆なでする存在が大好き(笑)。タピオカ騒動などで何度も批判を浴びているのにビクともしないユッキーナ(木下優樹菜)とか、見てて面白いじゃないですか。
小室さんもその意味で魅力がある。つまり「へこたれなさ」。そこに、彼が関心を惹きつけてやまない“魔力”があると思います。
自分に対する凄い批判があり、彼らは自分が謝罪するところを見たい……。それは分かっているはずなのに「ちょっと謝るポーズ」さえ見せない。普通は心が折れて、「俺は悪くない!」って思いながらもアタマを下げてしまったりする。でも小室さんは決して世間の空気に応えず、それどころかヒョイッと長髪姿で現れたりする。
このへこたれなさ、恐らく「セルフプロデュース能力」が高いんですよね。それも彼を支える武器。何をすればどう見られるかを熟知しているわけです。
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source : 週刊文春 2021年11月4日号