「国民の声は誹謗中傷なのか」

眞子さん小室さん結婚「私はこう考える」

石井 妙子
ニュース 社会

 10月1日、結婚発表の際に「誹謗中傷」で眞子さんが複雑性PTSDになったと公表した宮内庁。今回の会見も、前日に対応を変更する旨を通告した。その姿勢に『日本の血脈』(文春文庫)で正田家や川嶋家を取材してきた石井氏が感じた違和感とは――。

 礼宮(秋篠宮)と川嶋紀子さんの婚約内定記者会見が行われたのは1989年9月。キャンパスで出会い、相思相愛となられたお二人の睦まじい姿に国中が魅了された。「好きになった方がたまたま皇室の方だった」と紀子さまが周囲におっしゃったと報じられ、熱烈な“紀子さまフィーバー”が沸き起こったものだった。

 それから約30年。ご夫妻の第1子である眞子内親王が、ご両親と同じようにキャンパスでめぐり合った小室圭さんとの交際を発表。お二人の、ほほ笑ましい婚約内定記者会見はご両親の時と同じように、非常に好意的に受け止められた。

 しかし、その後、あまりにも様々なことが報道された。小室さんの母である佳代さんと元婚約者との金銭トラブルは、小室さん自身には責任のないことかもしれない。だが、その他の報道は小室さん自身に起因するものだった。茶髪の小室さんが猥褻なポーズを取る写真、小室さんからのイジメが原因で高校を退学し、引きこもりとなってしまった元同級生の告発は、記者会見での彼の爽やかなイメージとは、あまりにも落差があった。

 直近では、アメリカの法律事務所への就職に際して、小室さんが提出した書類に虚偽の経歴が連ねられていた、との報道もあった。

 眞子さんには好きになった方と結婚して欲しいし、同時に、心から眞子さんを愛している人と結ばれて欲しいと多くの国民が願っている。特別な家柄でないから、職業が、といった理由で、ご結婚を国民が祝福できずにいるわけではないと思う。

 先頃、宮内庁は、「眞子さまは報道によって複雑性PTSDとなり、過熱する報道に心を痛めている。報道が落ち着けば病状は良くなる」といった主旨の発言をした。これは、かなり問題ではないか。上皇の生前退位は、メディアの力を借り、国民世論を後押しにしたからこそ、安倍政権を動かし実現できたことだった。国民の声を誹謗中傷と決めつけるようなことは宮内庁として、すべきではなかったろう。

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source : 週刊文春 2021年11月4日号

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