4年ぶりの「国民の審判」が下った。自民党は議席を減らしたものの、絶対安定多数を維持。政権は一定の信任を得た形だ。だが、与野党の大物議員らが相次いで小選挙区で敗北。実は、権力構図に地殻変動が生じている――。
衆院選投開票日の10月31日夜8時半、“8時当確”を出した前幹事長の選対事務所。82歳の二階俊博氏は寒空の下、パイプ椅子に腰かけ、記者団の囲み取材に応じていた。
――甘利幹事長が小選挙区で負けたということは……。
「負けたの!?」
――負けたとなれば、政権運営に影響しますかね?
「まぁ、影響ないとは言えないでしょう」
――(幹事長に)返り咲きたいと思いますか?
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source : 週刊文春 2021年11月11日号