「今年初めてテレビで漫才を披露した」というミルクボーイが圧勝、一夜にしてスターとなった今年のM-1。だが実は昨年、ダントツの笑いを集めながら、スターの座に手を掛ける寸前で散った「才能の塊」がいた。一年間彼らを追いかけて見えた漫才師の光と陰――。
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圧倒の3分間だった。
「変な自信、ありましたからね。ほんま、いい意味で開き直ってたんで。ラストイヤーやからええやん、みたいな。絶対、行ったと思いましたね」
関西出身の漫才コンビ、プラス・マイナスの岩橋良昌(41)は、そう饒舌に振り返る。身長167センチ、体重90キロ超。岩橋はどこかユーモラスなコロコロとした体型をしている。
2018年12月2日。午後2時半から、東京港区はテレビ朝日の隣に設置された屋外ステージで、日本最大のお笑いイベント、「第14回 M-1グランプリ」の敗者復活戦がスタートした。出場者は、準決勝で敗れた16組。ネタ時間は3分だった。
新人発掘のためのM-1には、結成15年以内のグループという出場資格制限がある。高校時代の同級生だというプラス・マイナスの2人がプロデビューしたのは03年。つまり18年は、ラストイヤーでもあった。
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source : 週刊文春 2020年1月2・9日号