石原伸晃、派閥やめるってよ 理由はやっぱり軽さと“金目”

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「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

「バッジをなくしたので石原派は今日をもって、幕を下ろしたい」。先の衆院選で比例復活もできずに落選した自民党の石原伸晃・元幹事長(64)は11月11日、派の会合で領袖の座を降りることを表明した。

総裁選には、08年、12年と2度挑戦

 ベテラン記者が嘆く。

「軽さが凝縮されていた。『石原派』はあくまで俗称。テレビも入る公の場ですから、正式名称で『近未来政治研究会の会長を辞する』と言うべき。こうした脇の甘さと能天気さが、数多くの失言を生んできた」

 幹事長だった2012年には、東電福島第一原発をテレビで「サティアン」と呼び、環境相だった14年には、汚染土の中間貯蔵施設をめぐり、「最後は金目でしょ」と言い放った。

「軽さの裏には相手の苦悩に思いが至らない『坊ちゃん気質』がある」(同前)

 父親は言わずと知れた石原慎太郎・元東京都知事で、七光りの恩恵を浴び続けた。10年9月の自民党幹事長就任も、父親のおかげ。当時人気絶頂で国政復帰が囁かれていた石原知事と自民が対立関係に陥らないように、谷垣禎一総裁が石原氏を幹事長に抜擢した。

 しかし、最近は父親とも疎遠だ。足腰が弱った慎太郎氏の面倒を見ようともせず、たしなめた知人に「俺には俺の人生がある」と言い放ったという。昭和の大スターだった叔父、石原裕次郎が築いた石原プロモーションも解散。名物だった舘ひろしら石原軍団による選挙応援が消えたのは、慎太郎氏の力なしではメンバーに要請もできないことが原因のようだ。

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source : 週刊文春 2021年11月25日号

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