コロナはどこへ消えた

《年末の帰省はOK?》《あぶないのは1月?》《波が来るのは「北の国」から》《ワクチン効果を急減させる変異株》

「週刊文春」編集部
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 真夏の感染爆発が嘘のように新型コロナの感染者が急減している。11月15日、東京都の新規感染者数は、7人と今年最少を更新。今や感染者ゼロの自治体も目立ち、全国でも一日約100人前後だ。11月7日には、死者ゼロ人を記録した。あれだけ猛威を振るったコロナはどこへ消えたのか――。

 

 一体なぜ、感染者数が減ったのか。不可解なほどに激減したため、理由の一つに挙げられるようになったのがウイルス自壊説だ。

 ウイルスが変異を繰り返し、複製されながら増殖してゆく過程で、コピーエラーが起き、ウイルス自身が自壊していったのではないか……という仮説である。

 ただ、長崎大学病院の森内浩幸教授はこう語る。

「確かに変異を繰り返す中で、自滅するウイルスは出てきます。とはいえ、ごくごく小さい集団の中で一気に増えて死に絶えることはあり得ますが、日本全体のような大きな集団で、自壊が起こるとは考えにくいです」

森内氏

 今のところ仮説を裏付ける査読を受けた論文はなく、科学的根拠はやや不十分。

 一方、欧州諸国では感染の再拡大が起こっている。

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source : 週刊文春 2021年11月25日号

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