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ラグビー福岡 順天堂大医学部にアンフェア合格疑惑

「週刊文春」編集部
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〈『報告』この度、順天堂大学医学部に無事合格することができました!〉

 2月20日、こうツイートしたのは、ラグビー元日本代表の福岡堅樹(28)。“サクラ”は咲いたが……。

 2019年のW杯で4トライを挙げ、史上初となる日本代表のベスト8入りに貢献した福岡。開業医の祖父の影響もあり、医師になる夢を長年持ち続けてきた。

現役時は筑波大医学群を受験
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「東京五輪を花道に現役引退すると公言していましたが、コロナ禍で延期となった五輪の出場を断念し、今春の医学部合格を目指していました。昨年8月から都内の大手医学部専門予備校に週3回ほど通い、授業を1日6時間受けながら、週4日は所属するパナソニックで練習に励んだといいます」(スポーツ紙記者)

 そして見事に合格を掴んだが、他の医学部受験生たちから「信じられない」と疑問の声があがっているのだ。

 なぜなのか。同じ予備校に通う受験生が明かす。

「学費が低く人気が高いトップ私大医学部5校は“5G”と呼ばれますが、順天堂はその1つ。慶応や東京慈恵会医科大に次ぐ、偏差値70を超える超難関です」

 福岡が通っていたのは3つある私大医学部コースの真ん中。このクラスから5Gに一般入試で合格するのは異例中の異例だという。

「順天堂の試験は4科目なのに、福岡さんは当初『科目を絞る』と言い、3科目受験が可能な帝京や東海を志望。授業中に眠ったり、先生から『勉強時間が短い』と注意されることも」(同前)

 さらに疑惑を深めたのが、合格発表当日の20日の動きだ。発表は正午で、福岡は17時13分に冒頭のツイートをし、予備校ホームページに寄せた550字程の「合格体験記」へのリンクを張り“宣伝”した。

「合格体験記」も快足?

「実はその間、福岡さんは14時から秩父宮ラグビー場で公式戦にフル出場。試合は15時40分頃に終了したが、前後のアップやダウンも必要なはず。事前に合格を知っていたのでしょうか」(同前)

 さらに福岡の入塾時には、塾長はこう断言していた。

「彼は医学部ドラフト1位。どの大学だって欲しがる」

 また順天堂大医学部の在学生の間でも昨秋頃から「福岡選手が入学してくる」との噂が立っていたという。

 前出の受験生が振り返る。

「所属事務所の人が入塾時に同伴するほど特別扱いで、入試前から予備校のパンフレットに予備校の社長との対談が掲載されていました」

 加えて、こんな指摘も。

「医学部を目指す受験生は一発勝負に賭けず、他大も併願するのが普通です。この予備校は他の受験生については本命以外の合格実績も公表しており、すでに帝京や東海も発表したが、福岡さんは他大の実績を発表していないのも不可解。推薦なら単願も納得できますが……」(同前)

 所属事務所に事実確認を申し込むと、「正規一般入試になりますので回答申し上げることができません」と推薦入試は否定。合格を知った日時や他大の受験の有無などについては一切回答がなかった。

順天堂大は2018年に医学部の入試不正問題が発覚

 一方、順天堂の広報は「個別の受験生についての質問にはお答えいたしかねます」。予備校は「合格発表後に福岡選手から報告を受けて、その後体験記を依頼しコメントを頂いた。試合前か後かは個人情報に当たり答えられない」と回答した。

 祖父の〈能力を持って生まれてきた人間は、社会に還元する責任がある〉という言葉を胸に刻んできた福岡。まずは“フェアプレー”の証明が求められる。
 

source : 週刊文春 2021年3月4日号

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