東京都心で9日連続の猛暑日を記録するなど、列島に熱波が襲来。3日には、自民党・生稲晃子氏の応援に入った岸田文雄首相の演説中に関係者が熱中症で倒れる一幕も。思わぬ“大敵”の出現に参院選の各陣営はどのように対応しているのだろうか。ペンを日焼け止めに、ノートをタオルに持ち替えた小誌記者が各地を回ると……?
まず目に飛び込んできたのは、海水浴客のような巨大パラソルを立てて演説する共産党・山添拓氏の姿。全身がすっぽりと日陰に入り、涼し気な印象を受ける。
「党として3年前の参院選から始めた対策で、日傘と同じ素材を使用。体感2~3度下がり、スタッフからも好評です」(陣営関係者)
一方、同じ東京選挙区で風を活用するのが公明党・竹谷とし子氏だ。着用する空調ファン付きのベストで身体の熱気を逃がす。関係者によると「4日目から着用を始めました。それまでの冷却シートよりも効果が見られる」そうだ。演説を終えた竹谷氏に聞くと、
「ベストだけでなく、首の後ろに氷や保冷剤も入れているんです」
やはりこの手の対策で欠かせないのが冷却材。神奈川選挙区の自民党・三原じゅん子氏は、ピンクのネッククーラーを付けて県内を回る。関係者いわく、「昨年8月の横浜市長選に携わった人たちが効果を実感して勧めたらしい」。
福岡選挙区のれいわ新選組・奥田芙美代氏は、冷却スプレーを豪快に振りかける様子が印象的だ。
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source : 週刊文春 2022年7月14日号