「最高投資責任者らが突然、クビを切られ、社内には動揺が広がっています。創業家のワンマン経営が……」
こう嘆くのは、日本初の独立系投信会社「さわかみ投信」の現役社員だ。
1996年に澤上篤人氏(75)が創業した同社。“金融界のレジェンド”篤人氏は「さわかみファンド」一本の運用に拘り、長期投資の重要性を唱えてきた。その篤人氏は11年に社長から会長に退く。代わって13年に社長に就任したのが、息子の龍氏(46)だった。
「龍氏は専門学校卒業後、飲食店勤務などを経て、00年にさわかみ投信に入社した。金融の知識は乏しかったものの、“御曹司”として出世。昨年6月には篤人氏が会長を退任し、龍氏が“一本立ち”を果たしたと見られました」(同前)
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source : 週刊文春 2022年8月11日号