黒いマタニティクリニック 母子突然死と謎の中国人 遺族が実名告発

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 医療

「赤ちゃんを水に浸け、窒息させた」。3週間前に小誌が違法中絶問題を告発した太田クリニックには、その後、埼玉県が調査に入った。そんな中、妻子を亡くした夫と、娘が植物状態のままの母親からも告発が寄せられ、さらに、謎の中国人を巡る金銭疑惑も……。

 小誌が2月14日号で報じた、埼玉県日高市「太田マタニティクリニック」(以下、太田クリニック)における妊娠満22週以降の違法中絶や診療報酬の不正請求問題。同号で証言した元スタッフのA子さんやB子さん、元助産師のC子さんに加え、報道後、新たな証言や情報が次々と寄せられた。

2017年に新築、太田マタニティクリニック

 数年前まで同院で働いていたという元看護師のD子さんが語る。

「文春の報道後、院長は慌てた様子で辻褄合わせに血まなこになっていると、今も内部にいる看護師から聞きました。事務の手違いということで、すべて事務員のせいにしようとしているそうです。それを聞き、とても許せないと思ってご連絡しました」

 前回の証言者の一人、B子さんは、太田クリニックが抱える問題は違法中絶や不正請求だけではないと語る。

入院妊婦が心肺停止状態で発見された

 それは、2017年の秋も深まりつつある頃のことだった。B子さんは、気がつくと院内のシャワー室の前で手を合わせ、黙祷を捧げていた。「もうこの病院にはいられない」。そんな思いを強めていた。

「10月26日の朝、切迫流産で入院していた妊婦の麻実さんが、そのシャワー室で、心肺停止状態で発見され、そのまま母子ともに息を引き取ったのです」(B子さん)

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source : 週刊文春 2019年3月7日号

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