今週、ゲラを読んで感心したのが、広島県教育長の官製談合に関する記事です。官製談合と言えば、何やら小難しいですが、簡単に言えば、リクルート出身の女性教育長が親しいNPOに県の事業を受注させた典型的な汚職疑惑です。
書いたのはO記者。毎日新聞を経て、「週刊文春」にやってきました。私は、最近「新聞記者は優秀だ」といろんなところで言っていますが、それはO記者の仕事ぶりを見てのことです。デスクに聞くと皆、「彼の報告は整理されている」と言います。取材で何がわかっていて、最後に記事にする上で、詰めるべき要素は何か、わかりやすく整理されている。新聞記者らしく、「ここまでは裏がとれています」「ただ、ここは未確定です」と事実認定がしっかりしています。よく若い記者は、取材したデータを全部あげてくることがありますが、O記者は簡潔、それでいて必要な要素はそろっている。ですから、原稿も破綻がありません。
そんなO記者ですが、2年前に面接した時は「大丈夫か」と心配になりました。ハキハキとしゃべるタイプではなく、あまり気合が伝わってくる感じではありません。ただ、「最初、地方支局でスクープを狙っていた時の気持ちでもう1回勝負したい」と熱いことを言うので、採用しました。
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source : 週刊文春