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菅首相長男に一万株 鉄道利権を暴く「別人格」「家計も別」のはずが…

「週刊文春」編集部

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 GoToトラベルに前のめりだった菅首相は、鉄道業界に強い影響力を持つ。自己破産した実弟はJR子会社に幹部として就職。そして、自らは地元・JR横浜駅の好立地物件で営業する飲食業者の大株主として、計770万円の献金を受けてきた。やがて、この株は長男に――。

 菅義偉首相のお膝元にある横浜駅では、1日約230万人を超える利用者が構内を行き来する。横須賀線のホームからエスカレーターを下ると、「香り高いコーヒー」という幟が目に飛び込んでくる。横浜駅南口構内にある喫茶店Xだ。禁煙席14席の奥に、喫煙席が27席あり、スモーカーたちが次々に吸い込まれていく。

喫茶店X

 2012年3月の開店以来、時折同店を訪れては喫煙席に座り、ゆっくりと紫煙をくゆらせる男の姿があった。肩まであるパーマがかった長髪、口元には無精髭、緩んだネクタイというお決まりの装いだ。周囲の客たちは、男が同店の“オーナー”であることを知る由もなく、ましてや彼が首相の長男であることに気づく者などいなかった。

 3月15日の参院予算委員会。立憲民主党の福山哲郎議員が、東北新社の接待問題について改めて菅氏を追及した。長男・正剛氏の名前を出しながら政治責任を問うと、菅氏はこう答弁した。

長男・正剛氏

「私自身、長男と家計も別にしておりますし、(中略)長男と家庭を別にしていますから」

 これまでも菅氏は、「息子はもう40歳くらい」「(東北新社の)仕事の話はしたこともない」などと答弁。成人した長男は自分の政治活動とまったく関係のない「別人格」だと何度も強調してきた。だが、本当にそうなのか。

 2013年2月、前年末に官房長官に就任した菅氏の資産が公開された。この時、ある会社の株式が資産から消えていた。

 その会社とは、横浜市にある株式会社ステーションキャラバン(以下ステーション社)。

 選挙後に行われる全国会議員対象の資産公開では、上場企業および資本金1億円以上の会社の株式の公開が義務付けられている。ステーション社は非上場で資本金も1000万円のため公開の対象外だ。

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source : 週刊文春 2021年4月1日号

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