山上凶行で母は逆に統一教会に…死刑なしで69歳の出所も

総力特集 安倍晋三「光と影」

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

 安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから2カ月余りが経った9月中旬の昼過ぎのこと。奈良市内の閑静な住宅街にある山上徹也容疑者(42)の実家の前に、白いワンボックスのレンタカーが停車した。なにわナンバーの車から降りてきたのは、山上の母・A子さん(70)と、統一教会の現役信者で奈良教会の元教会長・小野大輔氏(仮名)だった。

 

 近隣住民が回想する。

「ハット型の帽子を被ったA子さんと大柄な中年男性が、家の中からせっせと段ボール箱をいくつも運び出して車に載せていました。引っ越し作業は1日で終わらず、何日かに分けてやっていた。私服姿の男性が2、3人で軽トラやバンに乗って来ることもありました」

 こうした男たちと共に、1週間ほどかけて少しずつ荷物を家から運び出したA子さんは、近隣住民に挨拶をすることもなく、15年程住んだ借家を引き払い、住み慣れた街から去って行ったのだ。

 7月8日の凶行直後からA子さんが身を寄せていたのは、大阪府内にある山上の伯父の家だったが、

「A子さんはある時期から元教会長の小野氏と連絡を取り合うようになり、急に『マスコミに自分のコメントを発表したい』と言うようになった。それに反対した伯父と関係が悪化し、A子さんは8月7日に愛猫を連れて伯父の家を飛び出したのです」(社会部記者)

 A子さんが向かった先は、奈良市内の自宅ではなく、大阪市内の高級ホテルだった。古参信者が明かす。

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source : 週刊文春 2022年10月6日号

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