「何かから解放された、そういう気持ちです」
休場していた3月場所のさなか、横綱鶴竜(35)が現役引退を発表した。19年4カ月の土俵人生は、角界におけるモンゴル人力士勢の波乱曲折を抜きに語ることはできない。
初土俵を踏んだのは2001年11月、16歳の時。同年の1月と3月には日馬富士(36)、白鵬(36)がそれぞれ角界デビューを果たしている。モンゴルに詳しい角界関係者が語る。
「当時はモンゴル人の入門ラッシュで、鶴竜は日馬富士、白鵬の1つ下になる。その頃、番付を駆け上がっていったのが朝青龍。03年にはモンゴル人初の横綱になり、モンゴル勢は彼を中心に角界の一大勢力となっていくのです」
そんな中、鶴竜は生来の大人しい性格もあって、目立つ存在ではなかった。
「若い頃の鶴竜は、朝青龍の使い走りをやらされたりしたが、文句ひとつ言いませんでした」(同前)
同郷力士が増えるにつれ、角界に形成されていったのが“モンゴル力士会”だ。
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source : 週刊文春 2021年4月8日号