週刊文春 電子版

運は勇気の無い者に来ない|高島宗一郎(福岡市長)

さらば!アントニオ猪木《猪木と私》

「週刊文春」編集部
エンタメ 社会 スポーツ

「猪木会長の様々な言葉が胸に刻まれ、その影響を受けて今の自分があります」

 高島宗一郎福岡市長(47)。地方局のアナウンサーとして初めて「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日)の実況を務めた異色の経歴を持つ現職の市長である。

 高校1年生の時に、猪木会長の『たったひとりの闘争』を読んで、政治家を志すようになりました。

「正義の反対は悪ではない。もう一つの正義である」

 報道を鵜呑みにすることのリスクや、世界には日本の常識が通用しない国があることを強く意識するようになったのです。

 政治家を目指す第一歩としてアナウンサーになった私は、猪木会長と仕事をする機会を得て、その口から発せられる言葉を直接聞く幸運に恵まれました。政治家としての猪木会長は、政治を動かすのは人間であるという泥臭さを大切にされていました。北朝鮮、イラク、キューバなど日本からするとパイプが乏しいような国々とのルートを大切にしていたのは、「まずは話してみないと何も生まれない」ということが原点にあったからでした。日本人を拉致した北朝鮮について、許せないという嫌悪感しかないと言った私に、次のようなエピソードを話しました。

初月300円でこの続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

プランを選択してください
月額プラン
2,200円/月
初回登録は初月300円、1ヶ月更新
年額プラン
1,833円/月
22,000円一括払い、1年更新
電子版+雑誌プラン
2,458円/月
29,500円一括払い、1年更新

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 音声・動画番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 週刊文春 2022年10月13日号

文春リークス
閉じる