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夏目三久と結婚 有吉弘行と“芸能界のドン”の5年戦争 激怒され番組降板

「週刊文春」編集部
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2人は「怒り新党」で共演
2人は「怒り新党」で共演

 10年前の深夜番組で出会った2人が4月1日に入籍した。だが、遡ること5年前、熱愛が報じられた際にドンは怒り狂い、全てのワイドショーはスルーし、事務所も本人たちも交際を完全否定していたのである。2人はいかにして結婚にこぎつけることができたのか。

「今回の結婚を知ったとき、えっ、まさかと思いました。5年前のことは、実は私たちにもよくわからないんです。当時、弘行のお母さんに聞いたところ『本人はどうとも言わないし、夏目さんは家柄がいいから相手にもされないわよ』なんて笑い飛ばしていたので、それきりになっていたんですよ。親や家族にも本心を明かせない、何らかの事情があったのかもしれません」

 そう語るのは、タレントの有吉弘行(46)の郷里・広島県に住む従兄弟である。

〈この度 私達 有吉弘行と夏目三久は 令和3年4月1日に結婚いたしました〉

有吉と夏目の結婚発表文書
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 有吉とフリーアナウンサーの夏目三久(36)が連名で結婚を発表したのは4月2日夜。親戚や家族にも伏せ続け、極秘交際を実らせてのゴールインだった。

 有吉の弟が明かす。

「(結婚は)発表前に兄からメールをもらって知って、へー、そうなんだって感じだったんですよ。男兄弟でもともとお互いにそういう話はあまりしませんし、交際していることもよく知らなかった。(夏目とは)まだお会いできてないんです」

 お笑い芸人の有吉とアナウンサーの夏目。2人の出会いは、10年前の11年4月にスタートした深夜のバラエティー番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)だった。

 5年後、2人の関係は、驚くべき形で表に出る。

 16年8月24日、日刊スポーツが1面トップでこう報じたのだ。

2016年8月24日付の日刊スポーツ

〈有吉の子供 夏目三久アナ妊娠 熱愛!!結婚は未定〉

 だが、双方の所属事務所は交際自体を「事実無根」と否定する。

 それでも日刊スポーツは翌日「年内結婚へ」と続報を打った。

 しかし、有吉がラジオ番組で「熱愛、妊娠、結婚というのは全くない」と否定。これに呼応するように夏目もスポーツニッポン(9月1日付)で「あまりにひどい内容」と語り、当事者たちが完全否定したのだった。

 そして、11月24日、ついに日刊スポーツは、1面で「一連の記事には事実と異なるところがありました。特に妊娠という女性にとって重大な事柄については、ご本人に確認しておらず事実に反していました」と記事を撤回、謝罪した。

 ワイドショーの芸能デスクが明かす。

「夏目が所属する田辺エージェンシーの田邊昭知社長が激怒したことで、芸能界が震撼する大騒動になり、2人の交際は“なかった”ことになりました」

「付き合ってたんだけどね」

 田邊昭知氏、82歳。GSの元祖「田辺昭知とザ・スパイダース」のリーダーとして、堺正章や井上順らを率いた後、田辺エージェンシーを設立。タモリ、堺雅人らが所属するが、彼らのみならず、芸能界全体に睨みを利かせる“芸能界のドン”である。

“ドン”の田邊社長

「田邊氏は芸能界では別格の存在です。バーニングの周防郁雄氏、ケイダッシュの川村龍夫氏らも大きな力を持っていますが、彼らはマネージャー出身。自らもスターだった田邊氏は『おい周防』『川村』と呼び、2人は頭が上がらない」(同前)

 ドンの逆鱗に触れた日刊スポーツは、以降、出入り禁止となり、担当した社員らは処分を受け、記者の一人は後に退社した。

「確かに妊娠というセンシティブな話を本人に確認せず報じた日刊スポーツにも問題があった。ただ、2人の交際は事実でした」(同前)

 実は、夏目はこの頃、知人から記事の真相を尋ねられ、こう漏らしたという。

夏目

「妊娠はしてない。でも、(有吉と)付き合ってたんだけどね……」

 田邊氏にとって、夏目は特別な存在だった。

 夏目は日テレアナ時代の09年、当時の交際相手とベッドで寄り添う写真が流出したことがきっかけで、出演番組を軒並み降板。半ば追い出されるように11年1月、退社した。

 その彼女に救いの手を差し伸べたのが田邊氏だった。

「彼女をフリーアナウンサーとして再起させるために、キャスティングしたのが『怒り新党』だったのです」(テレビ朝日関係者)

 有吉とマツコ・デラックスを相手に、冷静沈着に、時にはユーモラスに番組を進行していく夏目の姿は評判を呼び、視聴率の上昇と共に彼女の評価もうなぎのぼり。夏目が13年から「真相報道 バンキシャ!」(日テレ系)や、14年春スタートの「あさチャン!」(TBS系)の総合司会に抜擢される足がかりともなったのである。

「この番組で、誰も触れようとしなかった夏目のトラウマである流出事件も、有吉はさらりとイジッて笑いに変えた。感激した夏目は次第に有吉に思いを寄せ、いつしかプライベートでも会う関係になっていたのです。14年春には有吉がそれまで住んでいた家賃10万円程度のマンションを引き払い、夏目が暮らす高級マンションの目の前の物件に引っ越し、お互いの部屋を行き来するようになっていました」(同前)

 しかし、この関係が16年2月頃、田邊氏の耳に入る。ドンは、烈火のごとく怒り狂った。

「その制裁が、夏目を『怒り新党』から降ろすという異例の措置でした。突如、16年3月をもって夏目の“番組卒業”が発表された。表向きには円満に辞めたことになっているが、事前告知もない急な決定で、テレ朝は大混乱。田邊氏は共演者と交際することが許せなかったといいます」(同前)

 そして、この降板が先の日刊スポーツの報道につながっていく。

「田邊氏は一時『あさチャン!』には毎日のように立ち会うほど、夏目に思い入れがあった。数字が低下した時は『番組がつまんないから悪いんだ』とボヤいたそうです。TBSも『怒り新党』同様に夏目が降ろされると身構え、その話が一部のマスコミに漏れ伝わった。それが、いつしか『結婚で降板』という話にすり替わり、日刊スポーツが“妊娠”などというさらに飛躍した誤報を打ってしまったのです」(TBS関係者)

 ドンの逆鱗に触れ、一度は仲を引き裂かれた有吉と夏目。それでも有吉は諦めなかった。

有吉(事務所HPより)

 再び彼が夏目のマンションに入っていく姿が目撃されるようになったのは、17年頃のこと。

「2人は別れたことにはなっていたが、ともにマンションを引き払うことなく、徒歩数分の“お隣さん”のままでした」(有吉の知人)

 この間の有吉の活躍は目覚ましかった。「進め!電波少年」(日テレ系)でブレイクしたが、生意気な言動で芸能界から干され、7年以上、極貧生活を余儀なくされた有吉。

「“毒舌キャラ”で再ブレイクし、風俗通いや下ネタ好きなど、歯に衣着せぬ言動を見せていますが、一度“死んだ”だけに腹が据わっている。若手芸人の才能を見定めて、テレビでイジり、ブレイクさせる眼力は、バラエティー界で高く評価されています」(芸能記者)

 今や13本のレギュラー番組を抱える超売れっ子だ。年収は5億円を優に超え、車もホンダ・オデッセイからベンツに乗り換えた。

 一方の夏目。父は東証一部上場のIT会社の創業者で、東京外国語大学を卒業し、アナウンサーとなったお嬢様だ。夏目が入社1年目でアシスタントを務めた「おもいッきりイイ!!テレビ」の司会者、みのもんた(76)が目を細めて言う。

「当時は新人でしたが、理知的でしゃべりも最初から完成されていたように思います。大事に育てられた箱入り娘という感じのお嬢さんでね。彼女も色々あったけど、苦労したからこそ今がある。本当によかった」

親族名義で個人事務所を設立

 結婚願望が強く、子どもを産みたいと周辺に洩らしていたという夏目も36歳。密かに愛を育んできた2人にとって最大の難関が、田邊氏の説得だった。

「有吉は、暴走キャラのように見えて、ポイントは外さない。処世術にも長け、目上の人には礼を尽くすタイプです」(前出・知人)

 かつて、オール巨人の付き人をしていた10代の頃、有吉は兄弟子に暴力を振るったことが原因で謹慎処分を受け、そのまま姿をくらませてしまった。

 後に巨人に再会すると、彼は即、土下座して非礼を詫びたという。

「田邊氏は、義理人情に厚く、業界では怒ると手がつけられなくなるコワモテで知られますが、舞台役者だった堺雅人を一躍スターに押し出したように、タレントへの愛情の注ぎ方も並大抵ではない。所属タレントを命がけで守るのが信条。だが夏目もいつまでも独身というわけにもいかず、18年頃には親族名義で個人事務所を設立し、独立をチラつかせた。一方の有吉は筋を通してお願いし続けた。その結果、ドンも次第に態度を軟化させていき、今では彼のタレントとしての実力を高く評価している。また有吉も所属事務所の社長以上に田邊氏を慕っているそうです」(芸能関係者)

 そして、2人の結婚発表を翌日に控えた4月1日。日刊スポーツの幹部が田邊氏に呼び出された。

「この場で、有吉と夏目の結婚を告げられ、翌日の紙面で、夏目を出さない形なら『有吉結婚』と打っていいと。また、5年に及んだ出入り禁止が全面的に解除されたのです」(同前)

 翌4月2日朝の日刊スポーツ。芸能面に〈有吉結婚か〉の見出しが躍った。そして、19時15分、日刊スポーツとスポニチがネットで同着で、「有吉 夏目結婚」と報じたのだった。

 前出の有吉の従兄弟が言う。

「弘行が若い頃はこんなに成功するとは誰も思っていませんでした。ただひとつ言えるのは、本当は昔から相手の立場に立ってものを考える真面目なやつなんです。毒は吐いても、決して陰口は言わないでしょう。有吉家の家訓に『忠恕』という言葉があって、忠実で同情心が厚いという意味なんです。弘行はまさにその言葉を地で行く男です」

 すでに2人は有吉の部屋で同居しているという。

source : 週刊文春 2021年4月15日号

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