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東芝取締役会議長が辞任勧告 車谷社長に疑惑の西麻布密会

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大西 康之
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東芝CEOに就任する直前まで、CVC日本法人会長だった車谷氏
東芝CEOに就任する直前まで、CVC日本法人会長だった車谷氏

 英投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズからの買収提案が明るみに出た東芝。その東芝で、車谷暢昭社長兼CEOとある社外取締役の「由々しき関係」に注目が集まっている。

 3月18日に開かれた臨時株主総会で、昨年の株主総会で一部議決権が反映されなかったことなどを受け、「総会が公正だったか調査せよ」という“物言う株主”エフィッシモ・キャピタル・マネジメントの株主提案が可決された。「総会に問題あり」との結果が出れば、車谷氏が辞任に追い込まれるのは確実だ。

 ファンド関係者が明かす。

「18日の株主総会後、車谷氏と東芝の社外取締役・藤森義明氏が西麻布の小洒落たバーで密会しているとの情報が流れました」

 藤森氏は日本ゼネラル・エレクトリックなどのCEOを長く務め、19年に東芝の社外取締役に就任。2人は車谷氏が三井銀行、藤森氏が日本GE時代から昵懇で、藤森氏が社外取締役になった直後から、件の西麻布のバーで親しげに話す姿が何度も目撃されている。だが株主の利益を守るためにCEOを監督する立場の社外取締役が、夜な夜なCEOと飲み歩く姿は「馴れ合い過ぎでは」と投資家の間で問題視されていた。

 そうした中で浮上したCVCの買収提案。東証一部上場復帰を果たしたばかりの東芝だが、“物言う株主”の排除に繋がる非上場化を進める考えで、続投を目論む車谷氏にとってはメリットが大きい。しかし車谷氏はかつてCVCの日本法人会長を務め、藤森氏に至っては現在も同社の最高顧問。そのCVCが東芝を買収するというのだから、「馴れ合い」では済まされない。東芝は2人を交渉から外すとしたが、そもそも西麻布バーでの密会で買収提案を協議していなかったのか。一連の経緯には「利益相反」の疑いが残る。

 日経が一面でCVCの買収提案を報じたのは4月7日朝刊だが、関係者によると、前日の6日、取締役会議長と指名委員会の委員長を務める永山治氏らが車谷氏に「取締役の辞任と代表権の返上を勧告した」という。永山氏に話を聞いた。

――4月6日に永山氏が車谷氏に辞任を勧告したため、慌てた車谷氏が買収提案をリークしたと言われる。

「誰から聞かれましたか」

――車谷氏と藤森氏の節度を超えた付き合いが投資家の間で問題視されている。

「一般論としては、CEOと社外取締役が節度を超えた付き合いをするのは由々しきことだと思います」

 東芝は「業務外の役員のスケジュールは当社として把握していない」などと回答。

 一部上場企業としての信頼は大きく揺らいでいる。

source : 週刊文春 2021年4月22日号

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