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小室圭さんのウソ 証拠音声を公開する

「週刊文春」編集部

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「400万円は借金ではない」。小室さんの主張の根拠は、元婚約者X氏が「返してもらうつもりはなかった」と2012年に発言したことだ。だが、その翌年、X氏が「差し上げますと言った覚えはない」と小室母子に返金を求める音声記録が存在した。話し合いの途中、圭さんが割って入り、重い言葉を――。

こんばんは。いいですか、ちょっと。お手紙を、目を通していただいて」

 小室佳代さんから、こう言って手紙を渡された元婚約者の男性は、ざっと目を通し、切り返した。

小室佳代さん

「手紙の主旨は分かりました。僕が納得するかどうかは別問題なんで」

「ごめんなさい、納得というか、一応答えはこういうことですので」

「わかりました。一応ご返事として受け取りましたけれども、ただ、僕も生活に困っているので。それについては特に釈明はしません。けれども実際に私の懐からそちらにお金が移ったことは間違いないことですし。一方的に婚約破棄と言われましたけれど、一応理由があって、婚約を解消したいと」

「でも、その理由はおっしゃってくださらなかったので」

「それで、返す意図はないと」

 ここで割って入ったのは、母の隣に付き従う小室圭さんだった。

「あ、すいません。返すというか、もともと贈与を受けているという風に認識しておりますので」

 佳代さんもこう加勢する。

「婚約中のことなので」

「僕も相談する人がいて、相談したんですけども、婚約中といえども別々に世帯を持っていたわけなので、それについてお金が動けば貸し借りが生じると。たとえば僕が最初から『このお金は全部使っていいですよ』と。もう入学金の一部から全部含めてですよ。もう最初から『差し上げます』と言った覚えは僕は一言もない。ただ婚約している間だから、ここから動いたお金は贈与というのは成り立たないと思うんです」

 やりとりは約6分にわたった。

2013年8月に小室佳代さんがX氏に渡した手紙

 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と小室圭さん(29)との結婚が延期となってから3年2カ月。4月8日、報道各社に、小室さんの代理人である上芝直史弁護士から説明文書が届けられた。合計28頁にも及ぶ大作で、本文に加えて全36項目もの「脚注」が付されている。〈結婚に対する思いに変わりはありません〉との揺るがぬ決意から始まる文書の中で、小室さんは“金銭トラブル”についての自分たちの認識を、本文と脚注あわせて7頁分を割いて解説した。

計28頁にわたった説明文書

 そもそも金銭トラブルとは、佳代さんが元婚約者・X氏との婚約期間中だった10年から12年にかけて、生活費や小室さんの学費として合計409万円を借りたまま、未返済だったとされるもので、18年2月の結婚延期の引き金となった。

「19年にようやく、佳代さんの代理人である上芝弁護士と、X氏の代理人である『週刊現代』記者のN氏との交渉が始まりましたが、話し合いは進展しなかった。その最中、20年11月にはX氏が突然、『週刊現代』で『今後、小室家に対して返金を求めることは一切いたしません』と宣言。一方、同じ11月には秋篠宮さまが誕生日会見で、多くの人の納得を得るために『(小室さん側の)対応が見える形になることが必要だ』と述べられ、翌月には宮内庁の西村泰彦長官が上芝弁護士を呼び出して、国民に向けた真摯な説明を求めました。今回の文書は、こうした要求に応じたものでした」(宮内庁担当記者)

 3年余にわたって止まった時計の針を進めるための、重要な文書。この中で小室さんが何度も何度も主張しているポイントがある。

「返してもらうつもりはなかった」

 X氏が小室さん母子にこう明言したというのだ。

 12年9月13日、X氏は佳代さんに婚約破棄を申し入れた。このときのことが文書にこう記されている。

〈婚約期間中に受けた支援について清算させていただきたいとお伝えしたところ、元婚約者から「返してもらうつもりはなかった」というお返事が返ってきました〉

 さらに、この一文の注釈には驚くべき文言がある。〈録音が存在しているので、元婚約者の方が「返してもらうつもりはなかった」とおっしゃったことは確認できています〉というのだ。小室さんは〈私が録音をしておいた方がよいのではと考え咄嗟に録音したもの〉だと記し、録音の一部がこう紹介されている。

元婚約者「返してもらうつもりはなかったんだ」

母「そんなのってあるの?」

元婚約者「いやあ、あるんですかねって、だって、その時はだって・・・」

母「だってあるんですかねってそんなの私不思議。そういう方と出会ったことがないから。そう。」

元婚約者「うん。返してもらうつもりは全くなく・・・お金出してましたよ」

 当時20歳の若者だった小室さんが、機転を利かせて録音した音声。これこそが母子の“切り札”となった。何しろ、X氏の「返してもらうつもりはなかった」発言は、今回の文書でも実に“23回”も引用されているのだ。小室さん母子がこの隠し録音にある一言を金科玉条として、“返してもらうつもりはないと一度言ったじゃないか”と返金を拒んできた様子が、説明文書から初めて浮き彫りになった。

20歳の記念写真を帝国ホテルで

 この音声は、実は眞子さまにも大きな影響を与えてきた。秋篠宮家に近い人物が明かす。

「眞子さまは17年末に借金問題が発覚した際、小室さんから録音の存在を明かされていました。その内容を把握されて、眞子さまも、『返す必要はない』という小室さんの説明に納得し、同調された。録音があったからこそ、小室さんを信じるお気持ちを固められ、結婚の意思を貫いてこられたのです」

 しかし――。今、小誌のもとには、この音声の意味を根本から覆す、もう一本の音声記録がある。それが冒頭のシーンだ。

 小室さんが隠し録音した12年9月の婚約破棄の場面から11カ月後の13年8月。X氏は約400万円の返金を求める手紙を小室さん側に届けた。佳代さんは驚いたが、直後の8月6日、要望に応じかねる旨を手紙(上写真)に綴り、母子2人でX氏に伝えに行った。

 その際にX氏が録音したのが、冒頭の音声記録だ。まず佳代さんが、「贈与を受けたもの」で「返済する気持ちはありません」と記した手紙をX氏に手渡す。A4・1枚に本文わずか12行のパソコンで作成された短い手紙だ。宛名にあるX氏の下の名前の漢字が間違っており、X氏は衝撃を受けつつも、しばし沈黙し、目を通す。以下、重要と思われる文言を冒頭から再度抜粋すると、

「生活費をお借りしても……」

X氏「実際に私の懐からそちらにお金が移ったことは間違いないことですし。一方的に婚約破棄と言われましたけれど、一応理由があって、婚約を解消したいと」

佳代さん「でも、その理由はおっしゃってくださらなかったので」

X氏「それで、返す意図はないと」

 ここで、沈黙していた圭さんが割って入り、母を庇うように重大な発言をする。

「あ、すいません。返すというか、もともと贈与を受けているという風に認識しておりますので」

 母と婚約者、2人の問題ではなく圭さんも主体的に関わっていることを示す発言だ。佳代さんが続けて、

「婚約中のことなので」

 こういうと、X氏はきっぱりと反論した。

「僕が、最初から『このお金は全部使っていいですよ』と。もう入学金の一部から全部含めてですよ。もう最初から『差し上げます』と言った覚えは僕は一言もない。ただ婚約している間だから、ここから動いたお金は贈与というのは成り立たない」

 ところが、今回の説明文書で、この13年8月のやり取りについて、小室さんは“ウソ”を記している。

〈元婚約者の方が「返してもらうつもりはなかった」という発言はしていないとおっしゃることはありませんでした〉

 X氏は「『差し上げます』と言った覚えは僕は一言もない」とまで語っているのだから、「返してもらうつもりはなかった」発言を否定しているのは明白だ。

 さらに文書では、19年以降のX氏との交渉の経緯について、X氏が一方的に話し合いを止めた旨を説明。そのため〈「返してもらうつもりはなかった」等のお返事をいただいたという私と母の認識と元婚約者の方のご認識に食い違いがあるのかどうかについて、私と母はいまだにわからないままです〉とも述べている。

 だが音声の通り、13年の時点から既に、「認識の食い違い」は明らかだ。

 12年時点の「返してもらうつもりはなかった」発言の録音を盾に取り〈(この)言葉によって、貸付金だったものについては母の返済義務が免除されたことになる〉と文書に記した小室さんの姿勢には、専門家からも疑問の声が上がる。永田町法律税務事務所・長谷川裕雅弁護士が解説する。

「仮に(12年の)録音記録が存在していて、小室さんの言う通りのやりとりがなされていても、それだけで支払い免除の意思表示をX氏が真意でやったとみなされるとは限りません。

 その後、(13年に)X氏は借金返済を求める文書を渡しており、これはX氏が支払いを求めた証拠になる。さらに、小室さん側が返済を求める文書を受け取り、中身を把握したうえで対面して3者で話し合い、再度X氏から返済を求められたことを記録した音声まである。何よりも金銭交付当時に、佳代さんがX氏に『生活費をお借りしても良いでしょうか』と頼んだメールも残っている。小室さんの音声データのほうが証拠としての価値は低いと言えます」

 小室さん文書の“ウソ”を示すのは、この音声記録だけではない。例えば、佳代さんとX氏との婚約にあたっての出来事を、小室さんはこう書いている。

〈元婚約者の方は母に、お互いの友人を呼んでクルージング婚約パーティーを開きましょうかという提案や婚約指輪を贈りたいという提案をしてくださいました〉

 この提案に佳代さんは〈有り難く思いつつも、(略)豪華なパーティーを開いたり高価な指輪をいただくよりも他の使い道を考えた方がよいのではないかと思うように〉なったという。ここで描かれているのは、積極的に“セレブ婚”を持ちかけるX氏と、堅実派の佳代さんという2人の姿だ。

 しかし、小誌が入手した佳代さんからX氏へのメールにはこうある。

〈クルージングパーティ調べて頂き有難うございます。50万円とは・・大金ですね。友人達へのお披露目に使うか、私達onlyのアニバーサリーに使うか悩むところですが・・ふたりでフランスでひっそりあげるのもいいかもです〉(10年9月5日)

 佳代さんは50万円という金額にも臆さず、それどころか、フランスでの挙式を逆提案しているのだ。

 また文書では、貸付だったか否かなどについて「認識の食い違いの解消」を求めてきたとしつつ〈母は贈与税を納付しています〉と明記している。この点も「話し合いの途中で、贈与だったと既成事実化する動きで、悪質だ」と複数の弁護士が小誌に語っている。

 結婚というゴールになりふり構わず突き進む小室さん。彼の背中を押しているのは、眞子さまの存在だ。

 婚約延期後は、父である秋篠宮から「納采の儀は行えない」などと厳しいお言葉を投げかけられてもなお、小室さんを一途に信じてこられた眞子さま。「おっとりしているように見えて、絶対に意思を曲げないご性格」(秋篠宮家関係者)と言われる“しっかり者の長女”の恋は、仲睦まじかった秋篠宮一家に亀裂を生んだ。一時期は「一つ屋根の下にいても親子の会話は一切なく、やりとりはメールだけ」(同前)になった。秋篠宮家を引き裂いたのも、小室さんの隠し録音の存在だった。

「眞子さまは圭さんから隠し録音の存在を明かされ、返す必要がないのだと信じ込まれた。ただ実は、秋篠宮ご夫妻も、同時期に佳代さんから録音の存在を伝えられたようです。ですがご夫妻は、録音があるからといって、返済は不要という考えには至らなかった」(前出・秋篠宮家に近い人物)

 

小室さんは「10月ごろに結婚」

 むしろ秋篠宮は、佳代さんがX氏に送ったメールの中に〈生活費をお借りしても良いでしょうか〉といった文言があることなどが報じられ、“やはり借金をお願いしているではないか”との思いを強くなさった。紀子さまは、小室さんをひたすら信頼し、結婚へと猛進される眞子さまを心配し、こう漏らされた。

「娘は本当に至らないところがあるので、お相手の方(小室さん)にも問題があるのに、そんなこともよく分からなくて……」

 実は、婚約延期から3年余の間には、小室さんが結婚に“後ろ向き”になった時期もあった。しかし、そのたびに眞子さまのほうが、小室さんを強く励まされたのだという。

2017年9月の婚約内定会見

 昨年11月には、眞子さまが痛切な「お気持ち」文書を公表。〈結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択〉とご心境を綴られた。この文書を練っておられるころ、眞子さまは、“強硬手段”を検討なさっていた。

「『お気持ち』文書の公表にあたり、眞子さまは宮内庁参与らに結婚について相談をしています。その際眞子さまは『皇籍離脱し、一般人になってから結婚する』という案についても意見をお聞きになっていました。皇室典範第11条では、15歳以上の内親王は本人の意思に基づき、皇室会議を経て皇族の身分を離れることができると定められている。しかし、参与から諭され、諦められたそうです」(宮内庁関係者)

 また、約1億5000万円の公金が支出される一時金支給に批判が集まっていることを念頭に「お金は要りません」とも訴えられた眞子さまだったが、

「宮内庁側は『一時金を支給する方としない方を選別する先例を作ることになる』と、強い拒否反応を示していました」(前出・記者)

 あらゆる手段を講じようとされる眞子さま。今回の小室さんの一連の対応にも眞子さまのご意向が大きく影響しているという。

「婚約延期からいまに至るまで、眞子さまと小室さんは綿密に相談を重ねています。今回の文書公表の直後には、加地隆治・皇嗣職大夫が会見で『お金を払わずに話し合いで解決するという小室さんの方針は、眞子さまのご意向が大きかった』と説明した。眞子さまが世間からの批判に晒されている小室さんを守ろうと、わざわざご自身の関与を加地氏に説明させたのでしょう」(同前)

 眞子さまをよく知る関係者は、文書をこう読み解く。

「文書の末文には〈色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです〉と記されています。本文に比べて柔らかいこの言い回しは、眞子さまが手を入れられたのではないかと感じました。実際、眞子さまも文書公表にあたり『理解してくださる方がいらっしゃればありがたい』と、似たようなコメントを寄せておられます」

 小室さんを信じ、結婚への歩みを止めない眞子さまに、宮内庁も遂に折れたようだ。

「小室さん文書が公表された直後、宮内庁の西村長官は定例会見で『丁寧に説明されている』と高く評価してみせました。借金問題が発覚したころは、周囲に『お金を返せば良いという訳ではない』と突き放すように語っていたのですが、いまはいかに結婚していただくかを考えています」(同前)

 小室さんが留学中の、米フォーダム大関係者も、最近の様子をこう明かす。

「小室さんは、大学の級友たちに『10月ごろに結婚する』と嬉しそうに話しているそうです」

 小室さんは5月下旬にはロースクールを修了。7月末には司法試験が始まり、結果発表は10月末の予定だ。

 

「このころには、天皇が名誉総裁を務める東京五輪・パラリンピックも閉幕しており、皇室のスケジュール上も問題はない。眞子さまが10月23日に30歳の誕生日を迎えるころには晴れて“小室眞子さん”となっているかもしれません」(前出・宮内庁関係者)

 文書公表から4日後の4月12日、事態は新展開を迎えた。上芝弁護士が、報道各社へのブリーフィングで「小室さんが元婚約者に解決金を渡す形で解決する意向がある」と述べたのだ。小室さんは文書で、お金を支払って解決しようとしてこなかった理由を〈借金でなかったものが借金であったことにされてしまう〉〈将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける〉と説明していた。なのに、一転して解決金を支払うという言葉に衝撃が走った。

「上芝弁護士は『当初から解決金支払いを頭に入れながら話し合いをしていた。文書でこちらの認識は明らかにしたので、話し合いもせずにお金を渡すことにはならないと判断した』と説明しましたが、小室さんの文書が世間から猛批判されたから、慌てて“解決金カード”を切ったと見られても仕方ないでしょう」(前出・記者)

 実際、解決金が周到に準備されていた形跡はない。

 X氏の代理人・N氏も、小誌に「解決金について上芝弁護士から打診が来たのは、(12日の)記者ブリーフィングの直前」と明かした。

 その日、眞子さまのお姿は、勤務先である丸の内の「インターメディアテク」にあった。夕刻に解決金についての速報が流れると、次々とカメラクルーが駆けつける。午後6時、眞子さまを乗せた車が駐車場から滑り出た。車内の眞子さまは、左右に陣取るカメラに丁寧に会釈をなさると、まっすぐに前を見据えられた。

 同じ頃、小誌記者はX氏の自宅を訪ねた。だが、

「すみません、取材には応じられません。何も喋れませんよ……」

 と沈んだ声で語るのみ。代理人のN氏が代弁する。

「散々振り回された挙げ句、今更『カネを払う』と言われても……。一度『返済は求めない』と言った手前、X氏もすんなりとは受け入れられない」

 長大な文書を発表し、突如、解決金支払いを表明した小室さん。だが、残念ながらこうした一連の対応は、一層の逆風を呼び込んでしまった。将来の天皇の姉と義兄に相応しい、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」を作れるのか。今後のさらなる取り組みが待たれる。

source : 週刊文春 2021年4月22日号

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