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小室圭さん母「年金詐取」計画 口止めメール 28枚文書で判明

「週刊文春」編集部

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 元婚約者の金銭提供を贈与と主張してきた佳代さんだが、報道されるまで贈与税を支払っていなかった。経緯を検証すると、佳代さんが遺族年金を詐取しようとしていた疑惑が。婚約直後、元婚約者に送ったメールには綿密な計画と共に「内密にして頂きたい」――。

 信州・松本市。北アルプス山麓にひっそりとたたずむ、とある民宿――。

 2010年10月9日、午後6時前。降りしきる雨の中、一組の男女が、ブリティッシュグリーンのジャガーから降り立った。

 小柄で細身の年配男性に、一回りほど年下の女性という大人のカップル。一月前に結婚の約束を交わしたばかりの2人は、白濁の湯を愉しみ、馬刺しや天ぷらに舌鼓を打った。

 夜も深まったころ、男女は、共に歩む将来の話を始めた。2人の会話は経済面にも及び、穏やかな口調の男性に、女性が矢継ぎ早に質問を浴びせる。部屋の灯りは、午前1時を過ぎても消えることはなかった。

 女性の名は小室佳代さん。いま、令和皇室を大きく揺るがしている人物である。

 
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 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と小室圭さん(29)の結婚問題が新たな局面を迎えている。4月8日に突如発表された「説明文書」。小室さんの母・佳代さん(54)と元婚約者の男性・X氏との約400万円に及ぶ金銭トラブルについて、小室さん側の主張を合計28頁にわたって書き連ねたその文書は、波紋を広げ続けている。

 

「文書で小室さんは、金銭トラブルをお金を払って解決しなかった理由を『お金を支払えば、借金でなかったものも借金とみなされてしまう』『将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける』と説明しました。しかし、文書発表から4日後、突如、小室さんの代理人を務める上芝直史弁護士が『解決金を支払う意向がある』と表明。一方のX氏は『週刊現代』のインタビューで、『お金を受け取るつもりはない』と明言しました。事態は解決に向かうどころか、ますます混迷しています」(宮内庁担当記者)

「贈与税納付」の論理矛盾

 じつはこの文書で、小室さんはある“新事実”を明らかにしている。報道で指摘されるまで「贈与税を支払っていなかった」ことだ。

 小室さん側が主張してきたように、X氏からの支援が借金ではなく贈与であれば、佳代さんは贈与税を納付する必要がある。これを初めて指摘したのが『女性自身』(19年2月26日号)で、贈与税の“脱税疑惑”と報じている。これについて小室さんは文書で〈贈与税を負担しているのかという報道がありますが、母は贈与税を納付しています〉と初めて明らかにしたのだ。

 税制に詳しい弁護士が解説する。

「贈与税は、年間で110万円を超える贈与が対象になります。報道によれば佳代さんは元婚約者から、11年に154万円、12年に200万円の金銭援助を受けている。これにかかる贈与税に、申告が遅れたことによる無申告加算税を加えると、14万700円。最大でもこの額を納税したと推定できます」

 しかし――。ここで一つの疑念が生じる。

 小室さんは文書でこう説明している。

〈それまでは贈与税を納付する必要があると思っていなかったのですが、報道の後に知人から贈与税は納付しているのかと聞かれたことがきっかけで、念のためにということで納付しました〉

 あたかも佳代さんが、納税の必要性に思い至らなかったかのような主張。だが、佳代さんの人物像を知れば知るほど、納税の必要性に気付かない“うっかりミス”からは遠くかけ離れていく。それを物語るのが、佳代さんが交際期間中にX氏に送ったメールの数々だ。

佳代さんが元婚約者に送ったメールの数々
 

 婚約直前の10年8月31日のメールにこうある。

〈話しは変わりますが、パピーとの将来に向けての話し合いの中で要である経済の話しに触れてないですね。私にとって結婚=主人の遺族年金を無くす事なので大切な問題です。

 もしパピーが50:50の生活を望まれているのならば、現在の私の収入(準社員+年金)では難しいです。(略)主人亡き後8年間は模索しながらそれなりに働いてまいりましたが、私の収入はたかがしれています〉

 直後に2人は婚約。以後のメールを精査していくと、ある疑惑にぶち当たった。それは“遺族年金”にかかわるものだ。

 そもそも遺族年金とは、国民年金または厚生年金の被保険者が亡くなったときに、その人によって生計を維持していた遺族が受け取れる年金である。佳代さんは02年に夫を亡くしており、遺族年金の受給対象者となった。

「子どもがいれば遺族基礎年金が支給されるのに加え、佳代さんの亡き夫は横浜市役所に勤めていたことから、遺族厚生年金も支給の対象になる。遺族基礎年金は年間で約100万円。遺族厚生年金は、30代で亡くなった夫の平均月収を40万円と仮定すると、年間で約52万円。合計で約152万円が受け取れます」(年金ジャーナリスト)

“パピー”と呼ぶX氏との新生活を前に、家計の相談を持ちかける佳代さん。9月5日には〈今日父に私達のプランニングを説明しました〉として、こんな内容のメールを送っている(下の写真)。

事実婚の計画

〈*お互いの総収入+主人の遺族年金でお互いの生活を賄う事

*その他預金や財産に関してもお互いのものとしてみなす事

*パピーの生命保険の受取人を私にして下さる事

 先ずは以上を実践する=事実婚をします。そして4年後パピーの年金取得時に改めて入籍する〉

 このメールでは、佳代さんはX氏が生計を一にし、同時に、亡夫の遺族年金ももらい続けながら圭さんを含めた3人で生きていくことを企図している。だが、遺族年金の制度について調べていくと、この計画には大きな問題があることが分かった。税理士の栁沼隆氏が語る。

「遺族年金は、一時期でも再婚したり、入籍せずとも事実婚の関係になると、その時点で受給資格が失われます。内縁関係にある人物が、それを隠して受給を続けていたならば、遺族年金の“詐取”にあたります」

 つまり、「遺族年金詐取計画」とも呼ぶべき、驚愕の内容だというのだ。当時の膨大なメールを検証しなおすと、佳代さんが、自ら立案した計画の“違法性”を強く認識していたことも浮かび上がってきた。プランニングの翌月、10月16日のメールにはこうある。

〈以前にも申し上げました様に、私は主人の年金を受け取っている間は内縁の関係にはなれません。

 内縁とは何か・・役所の人が言うには『生活の中で他人に1円でも養って貰う事』だそうです〉

 遺族年金の受給資格について、わざわざ〈役所の人〉に問い合わせまでしている。その他のメールからは、佳代さんの認識がより鮮明に分かる。

〈考えた結果、正式に入籍する時迄は友人や会社には事実婚の事は内密にします〉(9月6日)

〈私達の事実婚はなるべくどなたにも知られたくないのです。

 万が一どなたかが役所に告発すると最悪の事態になりかねません〉(10月16日)

 さらに、こんな「口止めメール」も送っていた。

 

〈●●ちゃん(編集部注・X氏と別れた妻との娘)方にも出来れば内密にして頂きたい気持ちです。勿論●●ちゃんは信用していますが、ご主人やお義母様。又●●ちゃんのお母様やご主人様・・etc人の口に戸は建てられませんから 要、注意です 会社の方にも気をつけて下さい〉(同)

「お互いの総収入+主人の遺族年金でお互いの生活を賄う」という佳代さんの計画は、X氏という新たな夫の収入と、遺族年金という亡夫からの収入の“二重取り”を目論む、きわめて脱法的なものといえる。露見すれば当然返金を求められ、金額や悪質性によっては役所から詐欺罪で刑事告訴される可能性すらある。

 佳代さんはその危うさを認識しながらも、遺族年金の受給を続けるため、X氏に周到に口止めの指示を重ねていたのだ。

 背景には、佳代さんが一つの危機を迎えていた、という事情もあっただろう。

 年間100万円の遺族基礎年金は子どもが18歳になった年の年度末で支給停止になる。その代わり、妻には中高齢寡婦加算として、遺族厚生年金に加えて年間で約60万円の支給が追加されるが、それでも約40万円の減額が家計に大きな影響を及ぼすのは間違いない。小室家にあてはめれば、遺族基礎年金の停止が10年3月末。ちょうど、佳代さんとX氏が交際をスタートさせた頃だ。

 その後、同年9月にX氏と婚約したころの佳代さんの1カ月の収入は、パート代が約12万円、遺族年金が9万円。この遺族年金を手放さずに、事実婚の相手からも金銭提供を得るために知恵を絞ったのが、事実婚を会社にも友人にも、親族にすらひた隠す「遺族年金詐取計画」に他ならない。

 だが今回、28枚の文書で「贈与税を納付する必要があると思っていなかった」と明記したことで、論理矛盾が露呈してしまった。

 ここまで見てきた通り、緻密な佳代さんが、贈与税をうっかり払い忘れることは考えにくい。むしろ佳代さんは、様々なことを調べた末に、贈与税を払わなくて良いと判断していたに違いない。なぜなら「普通の夫婦でも内縁関係の事実婚でも、生活費や教育費に該当する金銭の授受は、贈与税の対象にはならない」(前出・栁沼氏)からだ。

 実際、小室さんの文書ではX氏と家族同然だった様子が強調されている。

〈(震災で収入が激減した佳代さんに、X氏は)家族になるのですから当然です(略)等とおっしゃってくださり、実際に金銭の支援をしてくださるようになりました〉

〈家族になるのですから当然ですと度々おっしゃってくださり親身になってくださったことで既に3人家族になっている心持ちで〉

 3人家族になっている心持ち――。まだ籍は入っていないにせよ、小室さん母子はX氏を家族と認識し、〈預金や財産をお互いのものと〉みなしていた。だからこそ贈与税を支払うという考えには至らなかったのだろう。メールからも家族然とした関係はうかがえる。

〈経済的な煮詰めたお話しはパピーのお作りになるデータ表(家計簿という響きが好きでないので)がないと先に進まないので鶴首で待っていますね〉(10月16日)

 

受取人=フィアンセでも……

 翌11年3月。東日本大震災を受けて、小室さんを連れて福岡に避難した佳代さんのメールにはこうある。

〈とりあえず10万円程お願いできますか〉(3月16日)

〈袋麺とお米、さば缶、簡易パスタ等を送りました。

 スミマセンが送料(¥1370)着払いでお願いします〉(同)

〈物資を送りました(略)2箱になり送料は計3000円位です。宜しくお願い致します〉(3月18日)

 X氏の財布を家族同然に自在に操る佳代さんの姿が垣間見える。ところが、報道で指摘されると、一転して贈与税を納付。そこには脱税疑惑に蓋をするだけでなく、別の狙いもみえる。

「内縁関係では贈与税が発生しないことを逆手にとり、贈与税を納付することで『内縁関係ではなかった。だから遺族年金の受給資格がある』とアピールしたとも考えられます」(前出・年金ジャーナリスト)

 もうひとつ、佳代さんのプランニングには不可解な点がある。「4年後」だ。

 遺族年金の受給のために、すぐには籍を入れないという選択をした佳代さんだが、〈4年後パピーの年金取得時に改めて入籍する〉と宣言している。一体、なぜか。

「15年時点のデータで、一般的な厚生年金の受給者の平均受給額は月額15万円です。さらに、厚生年金保険への加入が20年以上ある人が65歳になったとき、扶養する配偶者がいれば、加給年金額が加算される。年間で22万4500円(月額約1万9000円)ではありますが、4年後に65歳になるX氏の年金とあわせれば月に約17万円。佳代さんが遺族年金として受け取る月額9万円を大きく上回ります」(同前)

 さらにもう一つ、計画には見逃せない文言があった。

〈*パピーの生命保険の受取人を私にして下さる事〉

 確かに、小室さんの説明文書にも、保険について言及された箇所がある。X氏が自ら経済的支援を申し出て、母子を安心させたというくだりだ。

〈結婚に向けて話し合うなかで、元婚約者の方は、家族になるのだからこれからは金銭面も含めて全面的にバックアップします、保険に入っているので自分に何かあっても当面は路頭に迷うようなことはありません、安心してください等とおっしゃってくださいました〉

 もしものときは、自身にかけた保険を受け取れるとアピールしたというX氏。しかし、佳代さんのメールでは様相が異なるのだ。

 X氏が婚約者として佳代さんの父親への挨拶を済ませ、2人きりで信州へ旅行に行った冒頭のシーン。その1カ月後の10年11月7日に、佳代さんはこんなメールを送った。

〈パピーの生命保険の受取人を私に・・とのご配慮から、私の保険(細やかですが)の受取人もパピーに変更しようと思い今しがた従姉に相談しました。受取人=フィアンセでも大丈夫だということです〉

 さらに、翌8日のメール。

 

〈先程、日生に勤める従姉から連絡があり、少々確認させてください(略)

 従姉から『書類を送ろうと思うけれど、相手の方は佳代ちゃんに受取人変更済みなの?』と問われました。

 9月頃からパピーが仰っていて下さっていたので、私は『勿論!』と啖呵をきってしまいましたが大丈夫ですよね〉

〈日生(日本生命)に勤める従姉〉を持ち出し、受取人が自身に変更されていることを確認しようとする佳代さん。このメールには、不自然さをフォローするような文言が続く。

〈従姉はもし近日に私に何かあったときに圭がちゃんと保証されるかを気にしてくれていて、私の様にシングルマザーの場合はパピーが変更後私が変更するのが安心とアドバイスしてくれたのです〉

 X氏は生命保険証書を取り寄せ、コピーを佳代さんに渡した。確認メールから約3週間後の、11月30日のことだ。しかし、書類を受け取った佳代さんからは、なぜか怒りの電話がかかってきた。

「受取額が500万円なんて、少ない!」

 佳代さんが自身の生命保険の受取人をX氏に変更したか否か、X氏はついぞ確認できなかったという。

「圭をパピーの養子にして」

 こうしたやりとりからは、生命保険についても、積極的だったのはX氏ではなく佳代さんだったことが分かる。だが、戸籍上は第三者である婚約者を、生命保険の受取人にすることは可能なのか。業界最大手である日本生命に尋ねると、

「あくまで弊社の場合ですが、受取人は2親等以内の血縁者という基本ルールがあります。婚約者を受取人にする場合は『3カ月以内に挙式の予定がある』『同居している』『同一生計である』といういずれかの条件を満たせば可能です」(広報部担当者)

 佳代さんとX氏は別々に暮らしており、挙式についての具体的な予定もなかったことから、保険会社にアピールできるのは「同一生計」しかなかったと考えられる。佳代さんの「お互いの総収入でお互いの生活を賄う」というプランニングをもとに、同一生計の実態を書類などに記し、受取人を変更したのだろうか。

 遺族年金の受給のためには事実婚を秘匿しようとし、生命保険の受取人になるためには事実婚を利用しようとする――その様は、制度を学び、目的に応じて立場を使い分けているように見えてしまう。

 婚約から約2年後の12年9月13日、X氏は度重なる金銭要求の一方で、記念写真は母子2人だけで撮るなどX氏を財布代わりか運転手のように扱う態度に嫌気がさし、佳代さんとの関係に終止符を打つことにした。圭さんとともにX氏の自宅を訪問した佳代さんに、婚約解消の意思を告げたのだ。

 小室さんの説明文書では、このときX氏が、金銭の援助について「返してもらうつもりはなかった」と語った旨を、咄嗟に録音した音声の存在とともに23回にわたって強調している。

 だがじつは、この日の婚約破棄のやりとりには、文書には書かれていない“続き”があったという。X氏はかつて小誌の取材に、こう語っていたのだ。

「婚約解消を告げた日、話の最後のほうで、佳代さんから『圭をパピーの養子にしてくれませんか』と言われたのです」

 唖然とするX氏に、佳代さんはこう告げたという。

「苗字は小室姓を残してほしい。元々、(亡くなった)主人と自分で、小室という苗字にあわせて『圭』という名前に決めたから」

 佳代さんが振られた直後にX氏に持ちかけた養子計画。その目的は、当時20歳の大学生だった圭さんの金銭面での負担軽減にあったのは想像に難くない。

 小誌は遺族年金の詐取疑惑などについて、佳代さんに事実関係を尋ねる手紙を届けたが、期日までに回答はなかった。

 眞子さまと小室さんの結婚にあたっては、公金である約1億5000万円(上限)の一時金が支払われるか否かが議論を呼んでいる。今回詳述したのは、年金という公金に対する、小室さん母子の対応である。残念ながら28枚の文書でも、こうした問題への説明はなかった。公金にまつわる疑惑が再浮上している以上、結婚へと歩みを進めるためには、やはり記者会見などでの丁寧な説明が必要ではないか。

2017年9月の婚約内定会見

source : 週刊文春 2021年4月29日号

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