涙なしに読めない 瀬古利彦 がんで逝った34歳長男最後の言葉

「週刊文春」編集部
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「9年近く闘病生活を送っていた昴は、最期までしっかり生き抜いた。出棺するとき、みんなで拍手と万歳をして見送りました」

 4月13日、元マラソン選手の瀬古利彦さん(64)は、長男の昴(すばる)さんを34歳という若さで失った。懸命に生きた息子への思いを小誌に語った。

昴さん(撮影:岡部文)

 神奈川県内の病院で昴さんが亡くなったのは4月13日の午後10時37分。2012年にホジキンリンパ腫という血液のがんを発症して以来、闘病していた。

「普通はなんで僕だけがこんな目にあうんだろうと思うじゃないですか。でも昴は家族に心配をかけまいと、泣き言や弱音は絶対に言わなかったんです。私だったらすぐに『痛い痛い痛い』とアピールしちゃうのにさ……」(利彦さん)

 昴さんが生まれたのは1986年9月9日。その2年後、利彦さんはソウル五輪に出場するも9位だった。

「レース後に帰宅したら、昴は妻に抱っこされて、私の首に手作りの金メダルをかけてくれた。こんなセレモニーがあるとは思ってなかったから、泣きましたよ。今、そのメダルはお守りみたいなものです」(同前)

88年の国際千葉駅伝レース後に昴さんを抱く利彦さん

 子供の頃から「人の役に立ちたい」と口癖のように言っていた昴さん。小学校高学年のとき、使い古した歯ブラシに「今までありがとう、捨てちゃうけどごめんね」と語りかけていた。

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source : 週刊文春

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