博多ストーカーが壊したシングルマザー(38)這い上がり人生 安室に憧れ歌手志望、夢だったエステ経営も…

「週刊文春」編集部

PICKUP!

ニュース 社会

 博多駅前の路上で発生した惨劇。「クズなりに生きたる!」などと豪語する男が奪ったのは、逆境にも笑顔で耐え、1人娘を懸命に育ててきた母親の命だった――。不幸にも交差してしまった殺人犯と被害女性の半生を辿る。

 平成を代表する歌姫・安室奈美恵やSPEEDを輩出した沖縄アクターズスクールの「大復活祭」が催された昨年10月2日の夕刻。沖縄県宜野湾市の家庭料理屋に集まった男女は、泡盛「残波」を飲み干し、思い出話に花を咲かせた。

亡くなった川野美樹さん

 スクールが製作した「WE ARE BACK!」というTシャツを着て、一際輝く笑顔で写真に収まるのは、福岡県那珂川市の会社員・川野美樹さん(当時38)。元校長・白井智子氏を囲んだ“同窓会”は終始笑顔が絶えなかった。

 だが、それから約3カ月半後。彼女は突如、帰らぬ人となった。

 美樹さんがJR博多駅前の路上で頭や胸など十数カ所を刺されたのは、1月16日夕方6時過ぎのこと。その2日後、福岡県警が殺人の疑いで逮捕したのは、元交際相手の飲食店店員・寺内進容疑者(31)だった。

寺内進容疑者

「寺内は『復縁を求めたが、かなわずに刺した』と動機を語る一方、『女性のほうも悪かった』と自己を正当化する供述をしている」(社会部記者)

事件現場には多くの供花が

 ストーカー男によって理不尽に命を奪われた美樹さん。逆境を涙と笑顔で耐え、這い上がろうとし続けてきた彼女の半生を追う。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年2月2日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

新規登録は「初月300円」から

今すぐ登録する≫