男性が「どけよ!」と怒鳴ると同時に、「バン!」という大きな音と小銭が散らばる音が響く。女性が必死に「落ち着いてください」となだめようとするが、男性の怒りは収まらない。

 

 これは動物保護団体、NPO法人SPAの施設内で、2022年8月28日に起きた出来事である。

 SPAは2019年6月、東京都大田区の商店街の一角に設立された。一見、ペットショップのような見た目の施設だが、中にいる犬や猫はすべて行き場を無くした動物たちだ。

「SPAでは野良犬や野良猫、動物保護センターに収容されて殺処分を待つ動物たちを引き取り、次の飼い主を探す活動をしています。最終的な目的は殺処分ゼロ。都内だけではなく、沖縄県や広島県など、日本各地で殺処分を待つ動物たちを引き取りに行くこともあります」(動物保護活動家)

大田区にあるSPA

 立ち上げ当初のスタッフの数は3人だったが、2021月5月には2つ目の施設として動物のシャンプーや爪切り、トリミングなどを行う「ウェルネスグルーミングサロン」をオープン。スタッフも多い時は6人に増員された。

TVでも紹介され、多くの著名人が賛同する動物愛護団体「SPA」

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source : 週刊文春